排泄物語

秋のウォーキング大会と遠い給水所トイレ

投稿者: 屋外シチュエーション・エピソード集(外)パート32分で読めます閲覧 1,6934.4(8件)

爽やかな秋晴れの10月の午前10時半頃、地域のウォーキング大会の河川敷コースでのことだ。気温は17度前後と運動するには最適で、何百人もの参加者がそれぞれのペースで歩いていた。私はサポートスタッフとして、途中の給水所の近くに立っていた。……その時、コース脇の土手の上で立ちすくんでいた女性が目に入った。

年齢は30代前半の主婦風。スポーティなウィンドブレーカーに、グレーのレギンス、その上にショートパンツを穿いていた。髪はポニーテールに結ばれ、手には水筒を持っていた。最初は軽快に歩いていたが、突然お腹を抱え込むようにして不自然に動きを止めた。

彼女の顔から、みるみるうちに血の気が引いていくのが遠目にも分かった。 立ち上がろうとした彼女だが、一歩を踏み出す瞬間にビクッと体を震わせ、内ももをすり合わせるようにして再び立ちすくんだ。 お腹の上から両手で強く押し当て、唇を強く噛みしめている。冷たい脂汗が額に浮かび、整った顔が苦痛で歪んでいる。間違いない、急激な腹痛と便意の波に襲われているのだ。

最寄りの給水所のトイレまでは約400メートル離れており、しかもそこは現在利用者が殺到して行列ができていた。その逃げ場のない吹きさらしの土手という状況が、彼女を精神的にさらに追い詰めているようだった。 見てはいけないと思いつつも、彼女のレギンスの下の震える脚と、漏れそうなのを必死で耐える不自然な前屈みの姿勢から目が離せなくなり、私の心臓はドクンと跳ね上がった。

便意の第ニ波が彼女を直撃した。 「うぅ……」と喉の奥で押し殺したような吐息が聞こえ、彼女はスニーカーの踵をカタカタと地面に打ち付けながら、お尻の筋肉を極限まで締め付けている。 周囲の参加者が心配して声をかけるが、彼女は涙目で首を振るのが精一杯で、言葉を返す余裕すら失っているようだった。

ついに我慢の限界を迎えたのか、彼女は同行者の制思(制止)を振り切るようにして歩き出し、お尻をかばうように極端な内股のまま、土手の斜面の下にある鬱蒼とした葦の茂みの影へと長る(這う)ようにして駆けていった。 今でも秋の河川敷を歩くたび、あの時の彼女の限界の表情と、葦の茂みに消えていった必死の後ろ姿を思い出して胸がキュンとする。

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