泥酔した住人が中庭の植え込みでしゃがんでいた夜
社員寮の管理人をしております。あれは金曜の夜11時ごろ、消灯前の見回りをしておりましたときのことです。中庭の植え込みのあたりに、白い影がぼんやり見えました。こんな時間に誰かと思い、不審者かと懐中電灯を向けかけて、寸前でやめました。結果的に、…
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見るつもりはなかったのに、偶然見えてしまった・聞こえてしまった証言集。
全844話
見るつもりはなかった——偶然見えてしまった・聞こえてしまった・出くわしてしまった人々の証言集。夜の駐車場、祭りの帰り道、山の茂み。日常の裂け目から見えた瞬間の記録です。覗き見・盗撮を推奨するものではありません。
社員寮の管理人をしております。あれは金曜の夜11時ごろ、消灯前の見回りをしておりましたときのことです。中庭の植え込みのあたりに、白い影がぼんやり見えました。こんな時間に誰かと思い、不審者かと懐中電灯を向けかけて、寸前でやめました。結果的に、…
試験期間中、当大学の図書館は24時まで開館する。閉館後も構内に学生が残るため、警備の緊張感は増す。1月の深夜1時過ぎ、図書館周辺を順回中、正面玄関脇の植え込みの陰に白い光を発見。スマートフォンの画面と思われた。気温は3度まで下がっていた。 …
12月の忘年会シーズンの話だ。うちの店も連日満席でよ、その日も閉店が夜中の1時半までずれ込んだ。片ずけ終えて家に帰る途中でよ、電飾看板消し忘れたのに気づいて店まで戻ったんだ。師走の風が刺さる、夜中の2時ちょい前よ。 そしたら店の入口の脇、ビ…
厳しい寒さが残る2月の月曜日の午前10時、大学の大講義室でのことだ。私は進級がかかった重要な期末テトに臨んでおり、解答用紙に向かってペンを走らせていた。 教室内には暖房の音が静かに響き、受験生の張り詰めた緊張感が漂っていた。 ……その時、私…
木枯らしの吹き付ける二月の第一月曜日、午前十時すぎの難関大学の入試会場でのことだ。英語の試験が開始されてから三十分が経過し、教室内には受験生たちのペン先が紙を削る規則的な音と、時折響く暖房の作動音だけが流れていた。私は試験監督として教壇の上…
冷え込みの厳しい12月の金曜日、夜9時半過ぎの駅前にある大型居酒屋でのことだ。忘年会シーズンで満席の店内は、大声を張り上げる酔客たちで大いに賑わっていた。私は会計を済ませるために入り口近くの通路にいたが、ふと奥のトイレの前にできた行列に目を…
1月の極寒の月曜日の朝8時半、冷たい北風が吹き抜ける体育館でのことだ。私は全校朝礼に参加し、長々と続く校長先生の説話を聞き流しながら、足元から伝わる冷気に耐えていた。 ……その時、私の二つ左の列に並んでいた女子生徒が目に入った。 年齢は15…
うららかな4月の午前11時頃、標高800メートルの山道でのことだ。気温は18度前後と過ごしやすく、新緑の木々の間から木漏れ日が差し込んでいた。私は展望台に向かう山道の途中の切り株に腰掛け、水筒の水を飲んでいた。……その時、少し先の上り坂の途…
早春の冷え込みが厳しい朝、卒業式の予行演習が始まる直前の体育館でのことだ。椅子に整列させられた生徒たちの間には、緊張した沈黙が流れていた。 ……その時、私の斜め前に座っていた女子生徒が目に入った。 年齢は18歳、高校3年生。リボンをきっちり…
冷たい雨が降る十二月の金曜日、午後九時すぎの賑やかな居酒屋でのことだ。忘年会シーズンということもあり、店内はサラリーマンや学生のグループで満席となっており、店の最奥にある唯一の男女共用トイレの前には長蛇の列ができていた。私は自分の順番を待つ…
夏の午後3時過ぎ、照りつける太陽と潮風が心地よい海水浴場の賑やかな海の家でのことだ。周囲はバーベキューの匂いと楽しげな音楽で満ちており、多くの観光客が冷たい飲み物を求めて海の家のカウンターに並んでいた。 ……その時、カウンターの列に並んでい…
初夏の放課後、午後5時前の運動部の部室でのことだ。私は大会前のミーティングに参加し、ホワイトボードの前に立って部員の意見を書き留めていた。 ……その時、私の正面のパイプ椅子に座っていた女子部員が目に入った。 年齢は17歳、高校2年生。体操着…
6月の梅雨の放課後、午後4時過ぎの薄暗い教室でのことだ。私は美化委員の当番として、残った数人で教室の黒板掃除とゴミ拾いを行っていた。 ……その時、黒板消しを持ったまま立ち尽くしていた女子生徒が目に入った。 年齢は16歳、高校2年生。白のブラ…
肌寒い10月の夜7時前、都内にある大手広告代理店の静まり返ったオフィスでのことだ。明日の朝一番のコンペ資料の提出に向けて、フロアのメンバーはそれぞれのデスクで黙々と作業を続けていた。キーボードを叩く音だけが響く中、私はコピー用紙を補充するた…
秋の文化祭前日の夜、午後7時過ぎの飾り付け作業中の教室でのことだ。ほとんどの生徒が帰宅し、居残った数人でアーチの制作を行っていた。 ……その時、脚立の上で作業していた女子生徒が目に入った。 年齢は17歳。制服のシャツの上にキャラクターものの…
冷たい秋雨が降る11月の夕方6時前、通勤ラッシュで超満員となった路線バヌの車内でのことだ。外の雨による大渋滞のため、バスは数分に数メートルしか進まない極限状態にあり、車内は乗客の熱気と濡れた傘の湿気で蒸し風呂のようだった。私は吊り革に掴まっ…
春の夜10時半過ぎ、渋谷の賑やかな個室居酒屋でのことだ。私はサークルの合コンの二次会で、狭い個室のテーブルを囲んでいた。お酒も進み、室内はカラケの歌声と笑い声で満ちていた。 ……その時、私の正面に座っていた女性の異変が目に入った。 彼女は2…
初夏の陽気が心地よい5月の午後二時過ぎ、都内の格式高い大企業のオフィスフロアでのことだ。私はビジネス用の資料整理のため、フロアの隅のデスクに座っていた。オフィス内は静まり返っており、キーボードを叩く音だけが静かに流れていた。……その時、受付…
冬の金曜日の夜10時過ぎ、駅近くの雑居ビルにある居酒屋でのことだ。私は同僚たちとの一次会を終え、トイレに行こうと階段の踊り場へと向かった。トイレは個室が一つしかなく、すでに先客が並んでいた。 ……その時、私の前に並んでいた女性の様子がふと目…
八月の焼け付くような午後三時、遮るもののない炎天下の公園で開催された夏祭りの簡易トイレ列でのことだ。私は運行が遅れている路線バスを待つため、停留所の小さなベンチに座って本を読んでいた。……その時、同じように並んでいた女性の様子に微かな異変が…
4月のうららかな午後1時頃、桜が満開の有名な公園でのことだ。気温は20度前後と心地よく、大勢の花見客がレジャーシートを広げて宴会を楽しんでいた。 ……その時、通り沿いの桜の木の下で立ちすくんでいた女性が目に入った。 年齢は20代前半の女子大…
焼け付くような8月の午後1時半過ぎ、郊外の特設会場で開催された大型野外音楽フェスでのことだ。強烈な太陽光が降り注ぎ、周囲は爆音と砂埃、そして数万人の観客の熱気で満たされていた。私はステージ間の移動中に木陰のベンチで休憩していたが、その時、仮…
6月の梅雨の日の午後2時、静まり返った保健室でのことだ。私は体調不良で保健室を訪れ、カーテンで仕切られた隣のベッドで横になって休んでいた。 ……その時、隣のベッドに入ってきた女子生徒が目に入った。 年齢は16歳、高校2年生。白のブラウスにチ…
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