秋の修学旅行ガイドと動けない班行動
紅葉が美しい11月の午後1時半前、私は京都の嵐山にある有名な竹林の小径にいた。気温は12度と低く、観光客で溢れ返る小径の中、私は修学旅行の班行動を引率していた。 最初の異変は、竹林の中間地点を過ぎた直後の、下腹部を突き刺すような鋭い尿意だった。 「次の渡月橋の公衆トイレまであと15分……これくらいなら耐えられる」 そう自分に言い聞かせて生徒たちを案内したが、途中の売店で飲んだ温かい抹茶ラテが、完全に仇となった。
観光ルートの途中にはトイレの設置がなく、一度入ると途中でエスケープする道はない。その逃げ場のない人混みと観光地という物理的な檻が、私の膀胱をさらに刺激し始めた。 最初はお腹をさすってやり過ごそうとしたが、無情にも第ニ波の猛烈な尿意が下腹部を激しく襲った。 冷たい冷や汗が額からタラリと流れ、全身に鳥肌が立つのを感じる。
「ここで漏らしたら、ガイドとしての尊厳がすべて吹き飛ぶ……」 恥ずかしさと焦りから、心臓が爆発しそうなほど高鳴り始める。 制服 of タイトスカートの下で、厚手のタイツを穿いた両足をぎゅっと交差さえる(させる)ようにして括約筋を極限まで締め付けた。 風が竹林を揺らすたびにお腹の中で冷たい蛇口が開いたような感覚になり、頭が真っ白になって生徒たちの声が全く頭に入ってこない。
限界が近づく逆(つれ)に、歩くこと自体が困難になっていった。 お尻の筋肉を限界まで締めつつ、少しでも圧迫を逃がすために腰を浮かせ、身を捩る。 「神様、早く渡月橋に到着させてください……」 涙目で石畳の道を進むが、時間は信じられないほど遅く進む。括約筋が悲鳴を上げ、決壊寸前の水門のように今にも熱いものが漏れ出しそうだった。
ついに我慢の限界を悟り、私は生徒たちに少し待つように指示し、人通りの途絶えた竹林の奥深くへと踏み込んだ。 周囲を気にしながらタイツを引き下げ、落ち葉の積もった冷たい地面に向けて全てを一気に解放した。 熱いものが流れ出した瞬間のあの全身の余分な力が抜ける感覚と、後ろめたさに満ちたスリルは今でも忘れられない。 今でも竹林のざわめきを聞くたび、あの茂みの中での極限の恐怖と、股の奥がキュンとする痛みを思い出す。
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※ 掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。
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