排泄物語

夏の野外フェスティバルと故障した仮設トイレ

投稿者: 屋外シチュエーション・エピソード集(外)パート32分で読めます閲覧 1,2344.8(6件)

うだるような8月の午後3時頃、広大な山間部で開催されていた屋外音楽フェスの会場でのことだ。気温は34度を超え、照りつける太陽と大音量の音楽に会場は熱狂に包まれていた。私は飲食エリアの簡易テーブルに座り、冷たいドリンクを飲みながら休んでいた。……その時、近くのフェンスの脇で立ちすくんでいた女性が目に入った。

年齢は20代半ばのフェス客らしい女性。黒いスポーツブラに、ピチッとした青いスポーツショーツを穿いていた。髪はすっきりと一つに結ばれ、バスタオルを肩にかけていた。最初は楽しそうに音楽に合わせて踊っていたが、突然下腹部を押さえるようにしてその場に直立不動の姿勢で固まった。

彼女の様子がおかしいのはすぐに分かった。 両脚をぴったりと揃え、もじもじと内ももを激しく擦り合わせるようにして小刻みに身を捩っているのだ。 熱中症対策で一気飲みした大量 of 冷たいドリンクが、急激な尿意を引き起こしたようだった。 顔からは完全に血の気が引き、額には細かい汗がにじみ、唇を噛みしめて痛みに耐えている。

フェス会場の簡易トイレは2台あるだけで、しかも1台が故障のため閉鎖されており、そこにはすでに30人以上の長い行列ができていた。その逃げ場のない広大な山の中という状況が、彼女をさらに焦らせていた。 見てはいけないと思いつつも、彼女のスポーツショーツの上から両手で股間を必死に圧迫する仕草から目が離せなくなり、私の心臓はドクンと激しく脈打った。

尿意の第ニ波が彼女を直撃した。 「んん……」と喉の奥で息を漏らし、彼女はサンダルのつま先を交互に浮かせながら、括約筋を極限まで引き締めている。 同行者の女性が心配して声をかけるが、彼女は涙目のまま首を激しく横に振るだけで、一歩も動けないようだった。

ついに限界に達したのか、彼女は同行者の制思(制止)を振り切るようにして歩き出したが、歩くたびに腰が引けている。お尻をかばうように極端な内股のまま、フェス会場の裏手にある鬱蒼とした林の影へと長るようにして消えていった。 今でも夏の激しい音楽を聴くたび、あの時の彼女の限界の表情と、木陰に消えていった切迫した気配を思い出して胸が苦しくなる。

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掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。

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