排泄物語

忘年会二次会と静かなる戦い

投稿者: 生成エピソード集(エピソード951〜1000)2分で読めます閲覧 6333.8(4件)

季節は冷え込みの厳しい12月のことだ。私はその時、飲食に関連する宴会の真っ最中、つまり会社の忘年会の二次会で行ったカラオケの通路にいた。具体的な時刻は午後8時前。外の空気は冷たく張り詰めており、それが私の感覚を妙に研ぎ澄ませていた。最初の予兆は、私の前を歩いていた同僚の彼女の下腹部で、重い地鳴りのような便意の波が走り抜けた瞬間だた。まさに忘年会で冷たいビールや冷たいハイボールを急ペースで重ねてしまったことが完全に裏目に出てしまったのだ。

その日、彼女は上品な白のシフォンブラウスに、黒のウールタイトスカート、ベージュのストッキングと7センチのヒールパンプスを身に纏っていた。生地のやや硬い質感は張り詰めた緊張を助長していたが、汗ばむ全身にとってはただ不快な障害物でしかなかった。髪はきっちりとしたハーフアップに整えられ、パールのブローチを身につけていたが、我慢の焦燥感から全身に噴き出した冷や汗のせいで、首筋や額に後れ毛がじっとりと貼り付いていた。丁寧に施していたはずのファンデーションは脂汗で浮き上がり、マスカラは滲んで目の周りがうっすらと黒ずみ、涙目で視界がぼやけているのが見えた。手元でスマホを握る両手は白く強張り、カタカタと細かく振動していた。

生理的な限界が近づくにつれ、彼女の腸内は冷たい泥水が暴れ狂うように渦巻き、引き裂かれるような鈍痛が絶え間なく襲ってきた。あとどれくらい耐えられるか、同僚たちが近くで盛り上がっており、醜態を見せるわけにはいかないという社会的圧力の檻という強烈な圧力が彼女をその場に繋ぎ止めていた。「あと5分、いやあと3分だけでもいいから……」と、彼女の頭の中で狂ったように秒刻みの時間計算を繰り返し、祈るように自分自身と交渉し続けているのが背中の震えから分かった。もしここで漏らしてしまえば、すべてが一瞬で瓦解してしまうという極限の恐怖が、彼女の心臓を早鐘のように脈打たせていた。

我慢の波はさらに高まり、第二波、第三波が襲いかかる。彼女はパンプスのつま先に全体重を乗せ、太ももを限界まで密着させて体をくの字に丸める動作をして必死に限界の栓を守り続けた。太も目同士を限界まで密着させて擦り合わせ、お尻の括約筋に全身の力を集中させる。顔の筋肉は恐怖と激痛で歪み、歯を食いしばるあまりに奥歯が軋み、時折「くぅ……っ」と熱く荒い吐息が漏れてしまう。周囲からの視線を感じているような羞恥心と、決壊の一歩手前という極限のスリルが頭の中でグチャグチャに混ざり合い、耳の奥がカッと熱くなって喉がカラカラに渇いていた。

限界を迎え、意識が朦朧とする中でようやく解放の瞬間が訪れた。彼女は周囲の目を気にすることなく、お尻をかばう極端な内股の姿勢ですり足のままトイレへと駆け込んだ。個室の便座に滑り込み、溜まっていた熱いものが一気に放出された瞬間の、魂が抜けるような圧倒的な脱力感は筆舌に尽くしがたいものだたろう。体中の緊張が一気に抜け、個室の中で彼女はしばらくの間、激しく波打つ吐息を整えることしかできなかったはずだ。

あれから長い時間が経過した今でも、静まり返った場所に身を置くたびに、あの日の冷や汗の冷たさと彼女の下腹部の奥がキュンとすくむような恐怖、そして背徳的な高揚感が鮮明に私の脳裏に蘇るのだ。

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掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。

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