ナースコールが鳴りやまなくてトイレに行けなかった夜…
夜勤の話です…。夜勤って、看護師2人で40人とか見るんです。その日は緊急入院が2件重なって、ナースコールも鳴りっぱなしで…。ナースステーションに戻る暇もないくらい、ずっと病棟を走り回ってました。慌ただしさの中で、自分の身体は完全に後回しにされていました。
22時ごろからお腹の調子が怪しかったんですけど、行くタイミングが全然なくて。0時、1時、2時…波が来るたびに、廊下で立ち止まって深呼吸してました。壁に手をついて、しばらく動けなくなることもあって…。ナースシューズの中で、足の指をぎゅっと丸めて耐えてました。その度に患者さんに「何ですか?」って聞かれるのが、一番辛かった。
患者さんの体位交換しながら、脂汗が出て…。ワゴン押しながら、頭の中はトイレのことだけ…。同僚に気づかれないよう、平気なふりをするのがつらかったです。下腹の鈍い痛みが、5分おきくらいに強くなっていく感じで…。肛門の閉まっている感覚が、どんどんと危うくなっていく。点滴の交換をしながら、内心では時計ばかり気にしてました。
患者さんの急な状態変化で、一気に職場の緊張度が上がった。その時点で自分のことなど考える余裕は完全になくなりました。倒れてはいけない、失敗してはいけない。プロとしての責任感と、肉体の限界が相克する。同期に「顔が白いよ」って言われて、やっと3時にトイレ行かせてもらいました。廊下を早歩きで駆けていく足取りが、自分でも情けないくらい必死で…。
個室座った瞬間の解放感、あれは夜勤やった人にしか分からないと思います…。音とか気にする余裕もなかったです。長かったです…。戻ったら同期がニヤニヤしてて、「スッキリした?」って…。恥ずかしかったけど、命の恩人だと思いました…。あの時の安堵感と、少しの気まずさは今でも覚えてます。看護師って人のお世話をする仕事なのに、自分の排泄が一番後回しなんですよね…。オチはないです。すみません…。
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※ 掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。
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