二次会カラオケの長い列
秋の夜11時、私はサークルの二次会で利用したカラケボックスの狭い室内にいた。一次会での暴飲暴食と、冷えた梅酒を何杯も一気に流し込んだのが完全に災いしたのだろう。最初の異変は、カラオケの歌声が響く中で突然お腹の奥がゴロゴロと鳴ったことだった。
「これは、まずいかもしれない……」と私は冷や汗を流し始めた。
部屋を出て薄暗い通路の奥にある女子トイレに向かったが、個室は二つしかなく、すでに四人の女性が並んでいた。お腹の奥がギュルギュルと音を立てて波打つたび、私はその場にしゃがみ込みそうになるのを必死に堪えた。お尻の筋肉に意識を集中させ、括約筋を極限まで締め付ける。
便意の波は一定ではなく、波が引いた一瞬はフッと息をつけるが、数分後に襲ってくる次の波はさらに強力で凶悪だった。
冷たい汗が背中を伝って流れ落ち、足元がガクガクと笑い出す。手汗でべたついたスマホを握りしめ、前で待つ女性たちの背中を恨めしげに見つめた。あと三人、あと二人……その計算が狂うように、個室の中の人間がなかなか出てこない。この閉鎖された空間で決壊してしまったら、私の社会的生命は完全に終わるという絶望感が頭を支配した。
冷や汗と恥ずかしさで頭の芯がカアッと熱くなり、心臓が耳の奥でうるさいほど鳴り響いていた。
「早く、お願いだから空いて……」と自分の中で何度も念じた。恐怖と焦りの混ざった妙な高揚感が頭を麻痺させていく。
ようやく目の前の扉が開き、私は滑り込むように個室に入った。便ザに腰を下ろした瞬間の、あの天にも昇るような解放感は忘れられない。
今でもカラオケの騒がしい前奏を聞くたび、あの時の逃げ場のない便意の恐怖と、ギリギリの攻防を思い出して股の奥がキュンとする。
---
― この話は、これにて ―
この話を評価する
平均 3.5(2件)
※ 掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。
この話の続きは映像で——実写の脱糞・スカトロ作品を価格比較
価格比較・レビューは姉妹サイトScatSearchで(PR・アフィリエイトリンクを含みます)
「飲み会テーマ エピソード集(エピソード1〜50)」の他の話
居ざか屋の奥セキでの焦燥
冬の夜9時半、私は地元の騒がしい居ざか屋で、部活のOBたちとの飲み会に参加していた。ジョッキに並々と注がれたレモサワーを何杯も一気に流し込んでいた。最初の異変は、昔話で周囲が大爆笑している最中に訪れた、下腹部をじわじわと突き上げるような強い…
雪の夜のワインバの陰で
冬の夜9時過ぎ、雪が静かに降り積もる路地裏のワインバでのことだ。私は友人と別れ、帰路につくために駅へ向かって歩いていた。あたりは静まり返り、街灯だけが雪を照らしていた。 ……その時、ビルの陰で立ち往生している女性が目に入った。 彼女は20代…
忘年会会のお座敷での悲劇
冬の夜9時半、私は会社の忘年会会の二次会で、大衆居酒屋の奥にある掘りごたつ式の座セキにいた。一次会から数えて何杯のレモンサワーを飲んだか分からない。最初の異変は、ゲームの企画で盛り上がっている最中に訪れた、下腹部をぎゅっと握られるような鋭い…
上司しとの一対一のサシ飲み
春の夜8時、私は尊敬する上司しとの一対一のサシ飲みにいた。静かな個室の居酒屋で、注がれるままにビルや日本酒を何杯も飲み、仕事の相談をしていた。最初の異変は、上司が自身の若い頃の苦労話を熱く語り始めた瞬間に訪れた、下腹部をぎゅっと圧迫する強い…
関連する話
【観測記録・春】上野公園の満開の下、宴会集団から出た限界個体の記録
4月2日、上野恩賜公園。晴れ、風弱し。ソメイヨシノは満開を2日過ぎた頃で、園内は夕方の時点で既に飽和状態であった。私の定点は噴水広場寄りのベンチ。ここは公衆トイレへの動線が交差する要衝であり、観測には最適である。花びらが夕風に乗って絶えず舞…
【観測記録・秋】ハロウィン渋谷、ゾンビメイクの女性が本物の緊急事態になるまで
10月31日、渋谷センター街周辺。晴れ、夜間気温15度。ハロウィン当夜の渋谷は、観測者にとって年間最大のフィールドである。ただし近年は規制強化で路上飲酒が減り、事例数は減少傾向にある。それでも仮装した成人たちの密度は相変わらず高く、路地とい…
河川敷の草むらで、犬の散歩の人が来たあの三分間
金曜の深夜一時、残業帰り。あの公園の夜から、私は遠回りして帰るようになってしまった。まっすぐ帰る道より、少しだけ遠い道を選ぶこと。それが自分でも気づかないうちに、習慣という名の秘密になっていた。 その日は多摩川の河川敷を選んだ。土手の下の草…
夏フェスのトイレ百人待ちとか無理。森でしてきた女の言い分
てかさ、夏フェスのトイレ問題どうにかならんの?って毎年言ってるんだけど。去年の山のフェス、昼のピークで仮設トイレ百人待ちなんよ。百人て。推しのステージ三十分後に始まるのに並んでたら人生終わるじゃん。 しかもうち、その時点でもう下腹やばくてさ…


