排泄物語

クフタビールバーの試練

投稿者: 飲み会テーマ エピソード集(エピソード1〜50)1分で読めます閲覧 1,4614.8(12件)

春の夜9時前、スタイリッシュな内装のクフタビールバーでのことだ。店内は仕事帰りのビジネスマンで賑わい、コンクリート打ちっぱなしの壁にはお洒落な音楽が響いていた。私は一杯目のエールを飲み干し、トイレの前に立っていた。

……その時、私の少し前に並んでいた女性が目に入った。

彼女は20代後半のデザイナ風の女性で、黒いモード系のゆったりしたスラックスに、白いドルマンスリーブのシャツを着ていた。ショートカットの髪が大人っぽく、足元は革のローファーだ。

一見するとクールに順番を待っているようだが、その実態は限界の尿意と戦う一人の女性だった。

ローファーを履いた足を細かく交差させ、内ももをすり合わせるようにしてジタバタとステップを踏んでいる。スラックスのポケットに両手を入れ、下腹部を押しつけるように前かがみになっていた。額には冷や汗がにじみ、呼吸が非常に荒くなっているのが横顔からでも分かった。

その姿を見た瞬間、私の胸はドクンと大きく波打ち、彼女の腰回りに視線が釘付けになった。

トイレは小さな店内に一つしかなく、先客がなかなか出てこない。彼女は「あ、うぅ……」と小さく声を漏らし、ついには壁に背中を預けてうずくまるように腰を落とした。

見てはいけないと思うのに、クールな女性が必死に内股を震わせて耐えているギャップに、私の耳の奥が熱くなった。

ついに個室の扉が開き、彼女は滑り込むように中へ入っていった。

今でもお洒落なクラフトビールバーに行くたび、あの時スラックスの裾を震わせながら必死に耐えていた彼女の限界の表情を思い出し、胸が熱くなる。

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― この話は、これにて ―

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掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。

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