エレベーターホールの身悶え
秋の夜10時半、多くの飲食店が入る雑居ビルのエレベタホールでのことだ。私は会社の同僚たちとの二次会を終え、帰宅するためにエレベーターが降りてくるのを待っていた。ビル内は金曜夜の混雑でごった返していた。
……その時、私の少し横で壁に寄りかかるようにして立っている女性が目に入った。
彼女は20代半ばの華やかな印象で、白いタイトスカトに、タイトな黒いリブニットを着ていた。黒髪をポニーテールにしており、足元はヒールの高いベージュのパンプスを履いている。
明らかに尋常ではない尿意に襲われており、その場にじっと留まっていられない様子だった。
タイトスカートの裾を両手で強く引っ張り、下腹部を隠すようにしながら、内股でピョコピョコと跳ねるようにその場で足踏みをしている。エレベーターは満員でなかなか降りてこず、彼女のハアハアという荒い吐息と、パンプスが床を叩くカツカツという音が静かなホールに響いていた。
その瞬間、私の心臓はドクンと高鳴り、彼女のスーツの腰回りと震える太ももから目が離せなくなった。
トイレはビルの各階にあるが、どれも使用中で長蛇の列だったのだろう、彼女は完全に限界を迎えていた。彼女は「もう無理、早く……」と涙声で呟き、両手で股間をギュッと押さえ込んで、壁に額を押し当てて耐えていた。
見てはいけないと思うのに、彼女の限界の表情と、一触即発の腰の揺れに私の心拍数は跳ね上がった。
ようやくエレベーターが到着した瞬間、彼女は中になだれ込むようにして入っていった。あの時の彼女の潤んだ瞳と必死な脚の動きは、今でもビルのエレベーターを待つたびに思い出される。
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※ 掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。
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