排泄物語

オクトーバーフェストの罠

投稿者: 飲み会テーマ エピソード集(エピソード51〜100)1分で読めます閲覧 3554.0(1件)

秋の夕方6時半、海の近くで開催されていたビールフェスティバルでのことだ。強い潮風と冷たいビールのせいで、私の膀胱は想像以上のスピードで限界を迎えていた。最初の異変は、最後のグラスを空けた瞬間に訪れた、下腹部をじわじわと圧迫するような鋭い尿意だった。

「簡易トイレの列が長いから、もう少し我慢しよう……」と楽観視していたのが間違いだった。

ビールの利尿作用は凄まじく、尿意は爆発的な勢いで膨んでいった。冷たい汗が全身から吹き出し、体中の毛穴が開くような鳥肌が立つ。簡易トイレの前に到着した時には、すでに30人以上の長蛇の列ができていた。

私は列の中で両脚をきつく交差させ、内ももをこれでもかと擦り合わせた。

尿意は波のように押し寄せ、次の波が来たら耐えられないかもしれないという極限の恐怖が襲う。海風が体を冷やし、尿意をさらに刺激する。私は涙目で自分の太ももをつねりながら、その場でジタバタとステップを踏むしかなかった。

焦りと恥ずかしさで心臓の音が耳元でうるさく響き、喉の渇きがさらに高まっていく。

ようやく私の番が来て、個室に駆け込んで用を足した時の、あの全身の細胞が弛緩するような解放感は言葉にできない。

今でもビールイベントの楽しげな音楽を聴くたび、あの時の逃げ場のない尿意の波と、冷や汗が背中を伝う感覚を思い出して股の奥がすくむ。

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― この話は、これにて ―

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掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。

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