排泄物語

クラフトビール祭りの悲劇

投稿者: 飲み会テーマ エピソード集(エピソード101〜150)1分で読めます閲覧 2184.0(1件)

秋の夕方6時前、私は横浜のレンガ倉庫で開催されていた屋外のクラフトビール祭りにいた。大学時代の友人たちとテーブルを囲み、限定の黒ビールやエールを何杯も注ぎ合って盛り上がっていた。最初の異変は、急激に冷え込んできた海風を感じた瞬間に訪れた、下腹部をきゅっと圧迫するような冷たい尿意だった。

「ここで席を立って大行列のトイレに行くのは、せっかくの乾杯のノリを壊してしまう……」という心理的な檻が私を縛った。

ビールの強力な利尿作用はお腹の中で一気に膨らみ、尿意はすぐに第二波へと成長した。お腹の奥がパンパンに膨れ上がり、冷たい汗が額からにじみ出てくる。目の前の友人が話す声が、徐々に頭に入らなくなっていく。

私はベンチの下で両脚をきつく交差させ、内ももをこれでもかと擦り合わせた。

尿意は波のように押し寄せ、次の波が来たら耐えられないかもしれないという極限の恐怖が襲う。社会的な体裁を保つため、笑顔を取り繕いながらも、下腹部の鈍痛に必死で耐えるしかなかった。

焦りと恥ずかしさで心臓の音が耳元でうるさく響き、喉の渇きと体の熱さが異常に高まっていく。

ようやく友人が「トイレ行ってくる」と言った瞬間, 私も「私も行く!」と弾かれたように立ち上がった。しかし、立ち上がった衝撃で下腹部に激痛が走り、私は一瞬その場で内股のまま固まってしまった。

不自然な歩き方でなんとか長蛇の列を耐え抜き、簡易トイレの個室に滑り込んで一気に解放された時の快感は今でも忘れられない。

今でもクラフトビウの香りを嗅ぐたび、あの時の冷や汗と、テーブルの下で必死に震えていた自分の足を思い出して股の奥がすくむ。

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掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。

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