排泄物語

クラフトビアバーと心理的障壁

投稿者: 飲み会テーマ エピソード集(エピソード101〜150)1分で読めます閲覧 1,1033.4(7件)

春の夜8時すぎ、私は渋谷のお洒落なクラフトビアバーにいた。大学時代の友人たちと盛り上がり、冷えたIPAやペールエールを何杯も注ぎ合って楽しんでいた。最初の異変は、席が盛り上がり始めた頃に訪れた、下腹部をじわじわと圧迫するような強い尿意だった。

「ここで席を立ってトイレに行くのは、せっかくの会話の流れを壊してしまう……」という心理的な檻が私を縛り付けた。

しかし、ビールの強力な利尿作用によって、尿意は爆発的な勢いで膨んでいった。お腹の中がパンパンに膨れ上がり、冷たい汗が額からにじみ出てくる。目の前の友人が話す声が、徐々に頭に入らなくなっていく。

私はカウンターの椅子の下で両脚をきつく交差させ、内ももをこれでもかと擦り合わせた。

尿意は波のように何度も押し寄せ、次の波が来たら耐えられないかもしれないという極限の恐怖が襲う。

焦りと恥ずかしさで心拍数が限界まで上がり、耳の奥が熱くなって喉がカラカラに乾いた。

ようやく友人が「ちょっとお手洗い行くね」と言った瞬間、私も「私も行く!」と弾かれたように立ち上がった。しかし、立ち上がった衝撃で下腹部に激痛が走り、私は一瞬その場で内股のまま固まってしまった。

不自然な内股のまま、早歩きでトイレへと駆け込んだ。個室に入り、ようやく用を足せたときの、あの全身の細胞が弛緩するような解放感は忘れられない。

今でもクラフトビウの香りを嗅ぐたび、あの時の冷や汗と、椅子の下で震えていた自分の足を思い出して股の奥がすくむ。

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― この話は、これにて ―

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掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。

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