排泄物語

バーの洗面台の鏡越し

投稿者: 飲み会テーマ エピソード集(エピソード101〜150)1分で読めます閲覧 1,1874.4(7件)

初夏の夜10時前、落ち着いた雰囲気のダイニングバーでのことだ。私はトイレの洗面台で手を洗っていた。

……その時、鏡越しに個室のドアのすぐ前で立ち尽くしている女性が目に入った。

彼女は20代後半の女性で、黒いタイトスカートに上品なブラウスを合わせていた。髪は綺麗にハーフアップにまとめられており、足元は黒いパンプスを履いている。

急にお腹を下したのだろう、彼女の表情は青白く強張っていた。

両膝をぴったりとくっつけ、内ももをすり合わせるようにして小刻みに足踏みを繰り返している。片手は壁を強く掴み、もう片方の手は下腹部をギュッと押しつぶすように当てていた。額にはじわりと冷や汗が浮かび、唇をきつく噛み締めている。

その様子を見た瞬間、私の心臓はドクンと跳ね、彼女の腰回りの強張りに視線が急ぎ寄せられた。

トイレは個室が一つしかなく、先ほどから他のお客が入ったまま出てこない。彼女は「はぁ……っ、うぅ……」と苦しげな吐息を漏らし、腰をくの字に曲げて耐えていた。スカートの下で太ももが強張って、小刻みに震えているのが分かった。

見てはいけないと思うのに、鏡越しに限界を堪える彼女の白い肌と、焦りの吐息に息をするのも忘れてしまった。

ようやくトイレのドアが開き、彼女は滑り込むように中へ消えていったが、あの時の少し引きずるような足取りが忘れられない。

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― この話は、これにて ―

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掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。

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