ホテルの立食パーティーでの試練
秋の夜7時半、私は都内ホテルの大広間で開催されていた、業界の立食レセプションパーティーに参加していた。華やかなドレスやスーツを身にまとった人々がグラスを片手に歓談しており、私も冷えたシャンパンを3杯ほど立て続けに空けていた。
最初の異変は、急な室内の温度調整の冷えを感じた瞬間に訪れた、下腹部をぎゅっと掴まれるような尿意だった。
「主賓や役員の方々と名刺交換をしている最中だし、このお洒落なロングドレス姿で慌てて中退するわけにはいかない……」という社会的な体裁が私を縛った。
しかし、シャンパンの利尿作用はお腹の中で一気に限界を迎え、尿意はすぐに凶悪な第二波へと成長した。お腹の奥がパンパンに膨れ上がり、冷たい汗が背中を伝って鳥肌が立つのを感じる。私はドレスの裾に隠れた両脚をきつく交差させ、内ももをこれでもかと擦り合わせた。
尿意は波のように押し寄せ、次の波が来たら耐えられないかもしれないという極限の恐怖が襲う。焦りと恥ずかしさで心拍数が限界まで上がり、喉の渇きと耳の熱さが異常に高まっていく。
ようやく歓談が一段落し、私は「失礼します」と小走りで会場の外へ出た。ホテルの高級なトイレに向かったが、個室の前にはすでに4人の女性が並んでいた。私はその場でジタバタとステップを踏むように足を揺らし、冷や汗で額を濡らしながら限界を耐えた。手で下腹部を強く押さえ、お腹を丸めて耐えるしかなかった。
ようやく自分の番が来て、個室の便座に座り一気に解放された時の、あの全身の細胞が弛緩するような解放感は表現しようがない。少し恥ずかしかったが、そのスリルにどこか高揚している自分もいた。
今でもホテルの立食パーティーに行くたび、あの時の冷や汗と、ドレスの下で必死に震えていた自分の足を思い出して股の奥がすくむ。
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※ 掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。
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