深夜の星空観測と極寒の草原
冬の深夜1時半前、私は長野県の標高の高い高原にある星空観測スポットにいた。気温はマイナス5度まで下がり、周囲は遮るもののない極寒の草原だった。 最初の異変は、天体望遠鏡を覗き込んで30分が経過した頃の、下腹部をツンと刺激する強い尿意だった。 「トイレまで行くのは面倒だな……もう少し我慢しよう」 そう思って目を閉じたが、極寒の風がダイレクトに身体を冷やし、尿意は急速に悪化していった。
駐車場にある公衆トイレまでは約500メートル離れており、周囲は街灯もなく真っ暗だった。その暗闇への恐怖と、冷たい外気に触れたくないという社会的プレッシャーが私をその場に縛り付けた。 しかし、尿意の波は容赦なく第ニ波となって襲いかかってきた。 冷たい冷や汗が背中を走り、全身がガタガタと震え始める。
「早く行かないと、本当にここで漏らしてしまう……」 恥ずかしさと焦りから、心臓が爆発しそうなほど高鳴り始める。 防寒用の厚手のパンツの中で、両足をぎゅっと交差させ、内もも同士を強く押し付け合った。 お腹の奥がズキズキと痛むたびに呼吸が浅くなり、草原の中で身悶えする。
限界が近づくにつれ、歩くことさえ恐怖に変わる。 「神様、お願いだから駐車場に着くまで持たせてください……」 心の中で何度も祈るが、尿意の第3波が襲ったとき、括約筋が決壊寸前のダムのようになり、少しでも力を抜けば温かいものが漏れ出しそうだった。
ついに限界を悟り、私は駐車場まで走るのを諦め、観測エリアから少し外れた大きな岩の影へと滑り込んだ。 パンツを引き下げて温かいものを一気に解放した瞬間のあの全身の力が抜ける感覚と、満天の星の下でのスリルは今でも忘れられない。 今でも冷たい冬の星空を見上げるたび、あの岩陰での極限の恐怖と、股の奥がキュンとする痛みを思い出す。
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※ 掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。
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