オンライン面接と動かせない画面
新緑の美しい五月の日曜日、午後一時すぎの自宅の自室でのことだ。私は第一志望の企業の最終オンライン面接を控えており、パソコンの前に座ってカメラの角度や照明の調整を行っていた。面接の緊張から喉が渇き、準備中に冷たいミネラルウォーターを立て続けに三杯も飲み干してしまったのが完全に裏目に出てしまった。
最初の異変は、面接官が画面に現れ、自己紹介を始めた直後に訪れた。下腹部の奥深くでツンとした鋭い尿意の第一波が走り抜けた。「まだ大丈夫、面接は三十分で終わるから」と自分に言い聞かせたが、それが地獄の始まりだった。
私はその日、就職活動用のリクルートスーツに、薄手のストッキングを穿いていた。髪は後ろできっちりとポニーテールに結んでいたが、尿意の焦燥感から全身に噴き出した冷や汗で額の生え際が濡れ、前髪が張り付いた。綺麗に施したはずのファンデーションが脂汗で浮き上がり、マスカラが滲んで涙目のようになっているのが自覚できた。
カメラの前に座り、面接官と視線を合わせているため、表情を崩すことも席を立つことも絶対に許されないという強烈な社会的圧力が、私をデスクの椅子という檻に縛り付けていた。
尿意は容赦なく第二波、第三波と押し寄せ、膀胱は決壊寸前の水風船のように膨らみ、下腹部がギシギシと痛む。私はカメラに映らないデスクの下で、ストッキングを履いた内ももをこれでもかと密着させ、両膝を交互にすり合わせるようにして激しく震えさせた。パンプスのつま先に全体重をかけ、お尻の筋肉を極限まで締め付けて尿道の栓を守っていた。足の指先を限界まで丸め、全身の筋肉を硬直させて尿意を逃がそうとするが、お腹の奥の熱い圧力は高まる一方だった。
「あと十分、この質問が終わるまで……」と、頭の中で狂ったように秒刻みの計算を繰り返すが、焦りで頭が真っ白になった。恥ずかしさと、面接官の前で今にも漏らしてしまいそうだという恐怖が混ざり合い、耳の奥が熱くなって喉がカラカラに渇いた。自分の限界の太も目の震えと、スーツの裾が不自然に揺れるスリルの中で、心臓は早鐘のように脈打っていた。
面接が終了し、画面を閉じた瞬間、私は椅子から転げ落ちそうになりながらも、お尻をかばう極端な内股の姿勢でトイレへ駆け込んだ。個室の便座に滑り込み、温かい液体が一気に放出された瞬間の、頭の芯がとろけるような凄まじい解放感は、今でもオンライン会議の呼び出し音を聞くたびに下腹部の奥をキュンと熱くさせるほどだた。
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※ 掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。
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