排泄物語

冬の豪雪による高速バスの抑止

投稿者: 生成エピソード集(エピソード801〜850)2分で読めます閲覧 5393.3(4件)

身を切るような十二月の冷たい日曜日、午後八時すぎの高速バスの車内でのことだ。豪雪のために前方の道路で事故が発生し、バスは山間部の高速道路上で完全な立ち往生を余儀なくされていた。車内は暖房がガンガンに効いており、乗客たちの吐き出す息で窓ガラスは真っ白に曇っていた。最初の異変は、停車してから三十分が経過した頃に訪れた。下腹部の奥深くでツンとした鋭い尿意の第一波が走り抜けたのだ。

私はその日、厚手のオフホワイトのケーブルニットに、黒のミニプリーツスカート、そして八十デニールの黒タイツにヒールブーツを合わせていた。髪は左右にツインテールに結んでいたが、尿意の焦燥感から全身に噴き出した冷や汗で額の生え際が濡れ、前髪が額にじっとりと張り付いて不快だった。綺麗に施したはずのファンデーションが脂汗で浮き上がり、マスカラが滲んで涙目のようになっているのが自分でもはっきりと自覚できた。

バスの車内にはトイレがなく、外は猛吹雪で降りることもできない。この完全に閉ざされた密室という社会的檻が、私を座席という拷問台に縛り付けていた。尿意は容赦なく第二波、第三波と押し寄せ、膀胱は決壊寸前の水風船のように膨らみ、下腹部がギシギシと痛む。私はシートの上で、タイツを履いた内ももをこれでもかと密着させ、両膝を交互にすり合わせるようにして激しく震えさせた。

「あと十分、次のインターチェンジまで……」と、頭の中で狂ったように秒刻みの計算を繰り返すが、渋滞は一向に動かない。恥ずかしさと、この無防備な車内で今にも漏らしてしまいそうだという恐怖が混ざり合い、耳の奥が熱くなって喉がカラカラに渇いた。自分の限界の太も目の震えと、プリーツスカートが小刻みに揺れるスリルの中で、心臓は早鐘のように脈打っていた。

ついに限界に達した私は、運転手の方へ走り寄りたい衝動を必死に抑え、お尻をかばう極端な内股の姿勢で通路を進んだ。幸いにもバスがサービスエリアに滑り込んだ瞬間、私はドアが開くのももどかしく飛び出し、多目的トイレへと駆け込んだ。便座に腰を下ろし、温かい液体が一気に放出された瞬間の、頭の芯がとろけるような凄まじい解放感は、今でも雪道のテールランプを見るたびに下腹部の奥をキュンと熱くさせるほどだた。

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掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。

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