夏休みの人気テーマパークと絶叫マシン
蒸し暑い八月の第二土曜日、午後三時すぎの有名テーマパークでのことだ。大人気アトラクションの前には「百五十分待ち」の看板が掲げられ、長い蛇行する待機列は夏休みの観光客で埋め尽くされていた。私は列の半ばに立っていたが、私の斜め前に並んでいた女性の様子に微かな異変が生じたことに気がついた。……その時、彼女の不自然な仕草が目に入った。
彼女は二十代半ばの女性で、可愛らしい白いコットンキャミソールに、ベージュのコーデュロイミニスカート、そして薄手のストッキングと黒のローファーを穿いていた。髪はツインテールに結び、キャラクターのカチューシャを頭につけていたが、その首筋にはだらだらと冷や汗が流れ落ち、キャミソールの胸元を濡らしていた。
彼女は突然、持っていた大きめの布製トートバッグを両手で強く抱え込み、それを下腹部を押し潰すように強く押し当てした。ミニスカートの中で、ストッキングを履いた内ももをこれでもかと密着させ、両膝を左右に激しくもじもじと擦り合わせいる。待機列に入る直前に、冷たいフローズンメロンソーダを全て飲み干したのが完全に裏目に出たのだろう。顔面は完全に血の気が引いて土気色になり、綺麗に施されたメイクは冷や汗で崩れ、マスカラが滲んで目の下が薄暗くなっているのが見えた。
列は前後左右を他のゲストにぎっしりと囲まれており、次の合流点まで一時間以上動かないという絶望的な状況と、周囲に他の乗客が密集しているという強烈な社会的圧力が、彼女を極限の精神状態へと追い詰めていた。彼女は時折「はっ……ん……」と熱く荒い吐息を漏らし、腰を低く落としてお腹を抱え込むようにして必死に耐えていた。
見てはいけないと思つつも、彼女のミニスカートの裾から伸びる、がくがくと震える太も目の動きと、限界の仕草から目が離せなかった。私の心臓はうるさく鼓動を刻み、喉の渇きを覚えるほどだた。彼女はローファーのつま先をコンクリートの床に強く押し付け、お尻の筋肉を極限まで締め付けていた。
一時間後、彼女はついに限界を迎えたのか、「すいません……」と同行者の耳元で消え入るような声を漏らし、涙目でカバンを股間に押し当て、がくがくと震える膝を内側に折り曲げながら立ち上がった。今でも渋滞の赤いテールランプを見るたび、あの時の彼女の限界の震えと、密室に漂っていた焦燥 of 気配を思い出して胸がゾクゾクと熱くなる。
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※ 掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。
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