炎天下の全校朝礼と終わらない訓話
じりじりと太陽が照りつける七月の第一月曜日、午前八時半すぎの高校の校庭でのことだ。全校朝礼が行われており、グラウンドには数百人の生徒がクラスごとに整列していた。私は列の中ほどに立っていたが、朝礼開始から十五分が経過した頃、私の下腹部にズシンと重い地鳴りのような便意の第一波が襲いかかった。朝食の時に、冷たい牛乳を二杯も勢いよく流し込んで登校したのが完全に裏目に出てしまった。
私はその日、学校指定のポリエステル夏用プリーツスカートに、白い半袖ブラウス、そして紺色のスクールソックスと黒のローファーを穿いていた。髪は後ろでハーフアップにまとめ、ピンクのプラスチック製バレッタで留めていたが、腹痛の焦燥感から全身に噴き出した冷や汗のせいで、うなじの後れ毛がじっとりと首筋に張り付いて不快極まりない。眉メイクは汗で完全に滲み、日焼け止めがヨレて目の周りが白浮きし、自分の顔が土気色になっていくのがはっきりと自覚できた。
全校生徒と教師陣が居並ぶ張り詰めた沈黙の中、列を離脱して一人でトイレへ向かうことは、全校生徒の好奇の視線を集め、生理現象を我慢できなかった恥ずかしい奴として笑いものにされる。この社会的檻と校長の退屈で長い訓話という重圧が、私を土のグラウンドに縛り付けていた。
便意の波は容赦なく第二波、第三波と押し寄せ、括約筋はすでに限界値に達していた。プリーツスカートの中で両腿をぎゅっと交差させ、内もも同士を強く押し付け合って耐えた。ローファーのつま先に全体重をかけ、カカトを交互にせわしなく上下させながら、お尻の括約筋を極限まで締め付けた。お腹の中で冷たい泥水が渦巻くような蠕動運動が起こるたび、私は思わず「くっ……」と声を漏らしそうになり、上体を深く折り曲げて下腹部を両手で押さえ、指先が白くなるほど強く爪を立てた。「あと五分、朝礼が終わるまで……」と、頭の中で狂ったように秒刻みの計算を繰り返し、祈り続けた。
恥づかしさと、この開けた空間で漏らしてしまうのではないかという恐怖が混ざり合い、耳の奥が熱くなって喉がカラカラに渇いた。自分の限界の太も目の震えと、スカートの生地が不自然に揺れ動くスリルの中で、心臓は早鐘のように脈打っていた。
解散の号令がかかった瞬間、私は立ち上がったが、一歩歩くごとに、お腹の奥の熱い塊が出口を求めて激しく暴れ、涙目で顔を歪めながら校舎のトイレへ滑り込んだ。便座に腰を下ろし、すべてが一気に放出された瞬間の凄まじい解放感は、今でも夏の朝の校外チャイムを聴くたびにあの日た冷や汗と股の奥が疼く恐怖を思い出させる。
---
― この話は、これにて ―
この話を評価する
平均 4.6(9件)
※ 掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。
この話の続きは映像で——実写の脱糞・スカトロ作品を価格比較
価格比較・レビューは姉妹サイトScatSearchで(PR・アフィリエイトリンクを含みます)
「生成エピソード集(エピソード851〜900)」の他の話
新幹線のぞみ号と混雑するデッキ
冷え込みの厳しい十二月の第三金曜日、午後五時半すぎの東京駅を出発したばかりの東海道新幹線のぞみ号の車内でのことだ。三連休前の帰省客で車内は超満員となっており、自由席の通路まで立ち見が出るほどの混雑だった。私は三人掛けの中央席に座っていたが、…
超高層ビルの閉じ込められたエレベーター
肌寒い十月の第二月曜日、午後五時すぎの都心の超高層オフィスビルでのことだ。三連休明けの慌ただしい夕方、エレベーターが突然のシステムエラーにより、十階と十一階の中間付近で急停止してしまった。狭いカゴの中には冷たい空調の風が吹き抜けるだけで、非…
クラシックコンサートの静寂の檻
凍てつくような二月の第三土曜日、午後三時すぎの都心のクラシック音楽専用ホールでのことだ。世界的ピアニストのリサイタルが開催されており、二千席を超える大ホールは満席で、張り詰めた緊張感と静寂が漂っていた。私は中央ブロックのど真ん中の席に座って…
忘年会の新入社員歓迎あいさつ
冷え込みの厳しい十二月の第一金曜日、午後八時すぎのにぎやかな大衆居酒屋でのことだ。部署の忘年会を兼ねた新入社員の歓迎会が行われており、室内にはタバコの煙とお酒の匂いが立ち込めていた。私は新入社員としての緊張から、先輩たちに勧められるままに冷…
関連する話
【観測記録・春】上野公園の満開の下、宴会集団から出た限界個体の記録
4月2日、上野恩賜公園。晴れ、風弱し。ソメイヨシノは満開を2日過ぎた頃で、園内は夕方の時点で既に飽和状態であった。私の定点は噴水広場寄りのベンチ。ここは公衆トイレへの動線が交差する要衝であり、観測には最適である。花びらが夕風に乗って絶えず舞…
【観測記録・秋】ハロウィン渋谷、ゾンビメイクの女性が本物の緊急事態になるまで
10月31日、渋谷センター街周辺。晴れ、夜間気温15度。ハロウィン当夜の渋谷は、観測者にとって年間最大のフィールドである。ただし近年は規制強化で路上飲酒が減り、事例数は減少傾向にある。それでも仮装した成人たちの密度は相変わらず高く、路地とい…
河川敷の草むらで、犬の散歩の人が来たあの三分間
金曜の深夜一時、残業帰り。あの公園の夜から、私は遠回りして帰るようになってしまった。まっすぐ帰る道より、少しだけ遠い道を選ぶこと。それが自分でも気づかないうちに、習慣という名の秘密になっていた。 その日は多摩川の河川敷を選んだ。土手の下の草…
夏フェスのトイレ百人待ちとか無理。森でしてきた女の言い分
てかさ、夏フェスのトイレ問題どうにかならんの?って毎年言ってるんだけど。去年の山のフェス、昼のピークで仮設トイレ百人待ちなんよ。百人て。推しのステージ三十分後に始まるのに並んでたら人生終わるじゃん。 しかもうち、その時点でもう下腹やばくてさ…


