排泄物語

豪雪による新幹線立往生

投稿者: 生成エピソード集(エピソード901〜950)2分で読めます閲覧 8944.3(4件)

凍てつくような二月の金曜日、午後五時前の東海道新幹線の車内でのことだ。記録的な豪雪の影響により、新幹線は関ケ原付近で急停車し、車内は満席の乗客の熱気と焦燥感で満ちていた。私は三人掛けの中央席に座っていたが、その時、通路を挟んだ反対側の席に座っていた上品な女性の様子がおかしいことに気がついた。……彼女の体が不自然に強張っているのが目に入ったのだ。

年齢は三十代前半の、いかにも仕事帰りといった風のスーツ姿の女性だった。上質なグレーのテーラードジャケットに、タイトスカート、黒の薄手のストッキング、そして五センチヒールの黒のビジネスパンプスを履いていた。髪はハーフアップにまとめられていた。しかし、停車から一時間が経過した頃、彼女は何度もシートの上で腰を浮かせ、ブランド物のハンドバッグを両手で強く抱え込んで下腹部に押し当て始めたのだ。

彼女の顔は急速に血の気が失せて土気色になり、額やこめかみからは脂汗がだくだくと流れ落ちていた。汗でファンデーションがドロドロに浮き上がり、きまじめな眉が痛みに歪んで眉間に深い皺が刻まれている。彼女はパンプスを履いた両脚をきつく交差させ、内ももを激しく擦り合わせながら、全身を小刻みに震わせていた。尿意の波が押し寄せるたび、彼女は目を固く閉じ、薄い唇をきつく噛み締めて「うぅ……っ」と押し殺した短い吐息を漏らしていた。シートの肘掛けを掴む手の指先は真っ白に強張り、爪が食い込むほどだった。

満席の車内という、周囲に他人の目がある逃げ場のない社会的状況が、彼女を精神的にも肉体的にも極限へと追い詰めていく。通路まで立っている乗客で溢れており、トイレに行くために席を立つことすら躊躇われる状況だった。

私は彼女の限界に達した太も目の震えと、擦れ合うストッキングの衣擦れの音から目が離せなくなっていた。見てはいけないと思うのに、彼女が尿意の激痛でビクンと全身を強張らせる瞬間、私の心拍数は跳ね上がり、喉が渇きを覚えた。

ようやく新幹線が徐行運転を再開し、次の駅に滑り込んだ瞬間、彼女は席から飛び出したが、歩く衝撃で尿道が限界に達したのか、通路の途中で「ひっ……!」と息を呑み、腰を屈めて固まってしまった。両手でしっかりと股間を圧迫し、涙目で膝を激しく震わせながら、ゆっくりとステップを降りて車内のトイレへと駆け込んでいった。今でも豪雪のニュースを見るたび、あの時の彼女の限界の震えと、必死に耐える表情を思い出して胸が熱くなるだた。

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掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。

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