排泄物語

特急しなの車内、トイレ2両分の旅路で人格が崩壊しかけた記録

投稿者: うどん県の裏切り者1分で読めます閲覧 2,3623.0(17件)

転勤族あるあるなんですが、出張の移動中って「乗る前にトイレ」を徹底するじゃないですか。あの日の俺は徹底しました。したんですよ。

それでもダメな日があるんです。名古屋から長野へ、特急しなので2時間50分の出張でした。前日の飲み会の疲れも残っていて、正直あまり体調はよくなかったです。

乗車前にコーヒーを我慢し、トイレも済ませ、完璧な状態で乗車。座席に座った瞬間は「今日は勝った」とすら思っていました。なのに木曽福島あたりで、朝食べたホテルバイキングの生野菜たちが腸内で決起集会を始めました(白目)。最初はただの違和感でした。それが10分もすると、はっきりと「これはまずい」という第二波に変わって、俺の席は6号車という現実が重くのしかかってきます。

トイレは4号車。たった2両、されど2両。

しなのって山岳区間でめちゃくちゃ揺れるんですよ。振り子式車体が「振り子」である意味を、腹を抱えて歩きながら全身で理解しました。デッキの連結部を跨ぐたびに腸が試されます。冷や汗が背中を伝って、手すりを握る手にも余計な力が入る。窓の外の山並みを見る余裕なんて欠片もありませんでした。4号車に着いたら使用中のランプ。

ここで俺の人格の3割くらいが崩壊しました。ドアの前で謎の屈伸をする34歳のサラリーマン。頭の中は「あと1分待てば」「いや無理かもしれない」の交渉一色でした。5分後(体感40分)、出てきたおじいちゃんと目も合わせず入れ替わりで滑り込み、事なきを得ました。個室の中で座った瞬間の脱力感は、出張の疲れなんて全部吹き飛ぶレベルでした。

塩尻…じゃなくて塩尻の一駅手前、洗馬のあたりの出来事でした。地名は多分あってます。

多分。あの日以来、出張前のホテル朝食は生野菜を控えるようにしています。人格が崩壊した34歳、まだまだ学びは多いです。転勤族としての経験値は増えても、腸の弱さだけは何年経っても克服できません。

― この話は、これにて ―

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