排泄物語

【観測記録・正月】元日未明のゴールデン街、初日の出より早かった女性の限界

投稿者: 野ション・野糞ウォッチャー2分で読めます閲覧 6,7923.1(48件)

1月1日、新宿ゴールデン街界隈。快晴、夜明け前の気温1度。年越しをこの街で迎える成人たちの観測は、私の毎年の初詣代わりである。路地裏のスナックの看板がまだ煌々と灯る中、空だけがわずかに紺から白へ変わり始めていた。

午前5時過ぎ、事例発生。花園神社方面から歩いてきた40代とおぼしき和服姿の女性が、明らかに歩様に異常をきたしていた。両膝を内側に絞り、歩幅は極端に狭い。典型的な限界歩行である。連れの女性が「あと10分で店のトイレ開くから!」と励ますも、当該個体は四季の路の植え込みの前で不意に足を止めた。

彼女は着物の帯の上から下腹を押さえ、顔を歪めて数十秒立ち尽くした。寒さで白い息が乱れ、それが焦りの呼吸なのか寒さのせいなのか、傍目にはもう判別できなくなっていた。年越し蕎麦と熱燗を何杯も重ねた体は、氷点下の空気に触れた途端に急速に限界へ傾いていったのだろう。「あと10分」という連れの言葉に、彼女は首を横に振った。「無理、もう無理」。その声には、笑いと涙が半分ずつ滲んでいた。

この手の忘年会・年越しシーズンの限界事例には共通の型がある。まず下腹の奥に鈍い疼きが生まれ、それを尿意と認めるまでに数分の空白がある。認めた瞬間には既に手遅れに近く、あとは時間との純粋な competition になる。彼女の場合、認識から破局までの猶予は驚くほど短かった。手袋を外した指先が帯の結び目のあたりをさまよい、着崩れを気にする余裕すら失われていく様子が、寒空の下でもはっきりと見て取れた。年越しの熱燗と甘酒を何杯も重ねた腹の奥で、限界という名の波がとうとう堤防を越えようとしていた。

「初日の出より先に出そう」という本人の呟きは、緊急時にしては上出来の自嘲であった。結局、彼女は通行人が普通に行き交う遊歩道の植え込み脇で着物の裾に手をかけ、連れが悲鳴を上げながらコートを広げて遮蔽を試みる中、しゃがみ込んだ。氷点下の空気が素肌に触れた瞬間、彼女の体は一瞬こわばり、それからすべての抵抗を諦めたように緩んでいった。遮蔽は面積的に完全に不足しており、初詣帰りの複数の通行人が目撃する公然の事例となった。正月早々に見せる着物の乱れは、本人にとっても不本意極まりないものであったろう。

限界の一線を越えた瞬間、それまでの強張った表情がふっと緩むのを私は見た。羞恥よりも先に、全身の力が抜けていくような解放の色が顔に浮かぶ。白い息が一段と濃く上がり、凍った地面を叩く音が静まり返った路地に響いた。一年でもっとも寒い夜明け前に、彼女の体からだけ湯気が立ち上る様は、どこか神々しくすらあった。処理を終えた彼女は、震える息をひとつ吐いて「今年はもう何があっても大丈夫」と謎の達成感を口にしていた。

厄は年明け5時間で落としきったということだろう。新年一発目としては上々の感測であった。凍える路地に立ち上る白い息と湯気だけが、彼女の限界の証人であった。本年も記録を続ける。

― この話は、これにて ―

この話を評価する

平均 3.1(48件)

掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。

この話の続きは映像で——野外・野グソ系の実写作品を価格比較

価格比較・レビューは姉妹サイトScatSearchで(PR・アフィリエイトリンクを含みます)

野ション・野糞ウォッチャー」の他の話

3.8427閲覧 1.9万

【観測記録・春】上野公園の満開の下、宴会集団から出た限界個体の記録

4月2日、上野恩賜公園。晴れ、風弱し。ソメイヨシノは満開を2日過ぎた頃で、園内は夕方の時点で既に飽和状態であった。私の定点は噴水広場寄りのベンチ。ここは公衆トイレへの動線が交差する要衝であり、観測には最適である。花びらが夕風に乗って絶えず舞…

3.7918閲覧 1.9万

【観測記録・秋】ハロウィン渋谷、ゾンビメイクの女性が本物の緊急事態になるまで

10月31日、渋谷センター街周辺。晴れ、夜間気温15度。ハロウィン当夜の渋谷は、観測者にとって年間最大のフィールドである。ただし近年は規制強化で路上飲酒が減り、事例数は減少傾向にある。それでも仮装した成人たちの密度は相変わらず高く、路地とい…

4.8752閲覧 1.5万

【観測記録・冬】忘年会シーズンの歌舞伎町、ベテランの貫禄を見せた和服の女性

12月26日、歌舞伎町一番街付近。晴れ、乾燥、夜間気温4度。忘年会シーズン最終盤の週末であり、路上には理性を年内に使い果たした成人が多数観測された。ネオンの光が乾いた路面に滲み、酔客の吐く息が白く街灯に浮かんでいた。忘年会帰りの集団があちこ…

3.3305閲覧 1.5万

【観測記録・夏】花火大会の帰り道、駅までもたなかった女性の限界

8月2日、隅田川花火大会。晴れのち薄曇り、風やや強し。打ち上げ終了直後の帰路の混雑は毎年感測しているが、今年も駅までの道は歩行速度が時速1キロを切る飽和状態であった。この「動けない群衆」こそ、限界事例の多発地帯である。火薬の匂いがまだ夜気に…

関連する話

3.7448閲覧 1.6万

河川敷の草むらで、犬の散歩の人が来たあの三分間

金曜の深夜一時、残業帰り。あの公園の夜から、私は遠回りして帰るようになってしまった。まっすぐ帰る道より、少しだけ遠い道を選ぶこと。それが自分でも気づかないうちに、習慣という名の秘密になっていた。 その日は多摩川の河川敷を選んだ。土手の下の草…

4.1738閲覧 1.5万

夏フェスのトイレ百人待ちとか無理。森でしてきた女の言い分

てかさ、夏フェスのトイレ問題どうにかならんの?って毎年言ってるんだけど。去年の山のフェス、昼のピークで仮設トイレ百人待ちなんよ。百人て。推しのステージ三十分後に始まるのに並んでたら人生終わるじゃん。 しかもうち、その時点でもう下腹やばくてさ…

読むだけ、で終わらせない

排泄プレイが好きな女の子は、本当にいる。

aune(アウネ)は、性癖を打ち明けてつながるマッチングサービス。「排泄系が好き」と公言している女の子が実際に登録しています。体験談を読むだけじゃなく、あなた自身の体験をつくりに行きませんか。プレイ相手を探すなら、最初から性癖が一致する相手と。

auneで排泄好きの相手を探す

PR・広告リンクを含みます