結婚式二次会のドレスと窮地
秋の夜8時、私は大学時代の友人の結婚式二次会に参加していた。お洒落なイタリアンレストランで、ワインを飲みながら久しぶりの友人たちとの会話を楽しんでいたが、お腹の中で突然、ゴロゴロと不吉な雷鳴が響いた。
「こんな華やかな雰囲気の場所で、トイレにこもるわけにはいかない……」と私は心の中で絶望した。
しかし、お腹の奥を握りつぶされるような便意の第一波は容赦なく襲ってきた。私はテーブルの下でお尻の筋肉を限界まで締め付け、内ももをこれでもかと密着させた。冷たい汗が首筋をタラリと流れ、背中には鳥肌が立つ。
便意の波は間隔を縮めながら、さらに強力な第二波となって押し寄せる。
「あと数分で新郎新婦の挨拶が終わるから……」と自分と言い聞かせたが、お腹の鈍痛は増すばかりで、友人の話がまったく頭に入ってこない。膝が笑い、座っていることすら苦痛になってくる。ここで決壊してしまったら、私の大人のプライドはすべて終わる。
恥ずかしさと恐怖で心拍数が限界まで上がり、喉がカラカラに乾いた。
ようやくお開きになり、店を出た瞬間、私はビルの共同トイレに猛ダッシュした。個室に入り、便座に座ってすべてを排出した瞬間の、全身の力が抜けていくような解放感は表現しようがない。
今でもお洒落な洋食の匂いを嗅ぐたび、あの時の冷や汗と、極限状態で耐えていた自分の下半身の強張りを思い出して股の奥がキュンとする。
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※ 掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。
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