排泄物語

日本庭園の静寂と消えた尿意

投稿者: 屋外シチュエーション・エピソード集(外)1分で読めます閲覧 3804.3(3件)

秋の終わりの午後3時前、私 of 京都の有名な寺院にある日本庭園にいた。気温は12度と低く、冷たい北風が吹き抜ける中、砂紋の美しい庭園を一人で鑑賞していた。 最初の異変は、見学ルートの中間地点を過ぎたあたりの、下腹部を突き刺すような鋭い尿意だった。 「次の休憩所まであと20分……これくらいなら大丈夫」 そう自分に言い聞かせて歩みを進めたが、直前に自販機で飲んだ冷たい緑茶が、冷え切った身体に完全に仇となった。

庭園内は歴史的建造物の保護のためトイレの設置がなく、一度順路に入ると途中で引き返すことはできない。その社会的な檻の認識が、私の膀胱をさらに刺激し始めた。 最初は冷気による一時的なものだと思い、お腹をさすってやり過ごそうとしたが、無情にも第ニ波の猛烈な尿意が下腹部を激しく襲った。 冷たい冷や汗が額からタラリと流れ、全身に鳥肌が立つのを感じる。

「ここで漏らしたら、一生の終わりだ……」 恥ずかしさと焦りから、心臓が爆発しそうなほど高鳴り始める。 ニットのワンピースの下で、両足をぎゅっと交差さえるようにして括約筋を極限まで締め付けた。 風が吹くたびにお腹の中で冷たい蛇口が開いたような感覚になり、頭が真っ白になって景色が全く頭に入ってこない。

限界が近づくにつれ、歩くこと自体が困難になっていった。 お尻の筋肉を限界まで締めつつ、少しでも圧迫を逃がすために腰を浮かせ、身を捩る。 「神様、早く出口を見せてください……」 涙目で砂利道を進むが、時間は信じられないほど遅く進む。括約筋が悲鳴を上げ、決壊寸前の水門のように今にも熱いものが漏れ出しそうだった。

ついに我慢の限界を悟り、私は人通りの途絶えた順路脇の竹林の奥へと踏み込んだ。 周囲を気にしながらワンピースの裾をたくし上げ、枯れ葉の積もった地面に向けて全てを一気に解放した。 熱いものが流れ出した瞬間のあの全身の余分な力が抜ける感覚と、後ろめたさに満ちたスリルは今でも忘れられない。 今でも冷たい北風を直接肌に感じるたび、あの竹林の中での極限の恐怖と、股の奥がキュンとする痛みを思い出す。

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掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。

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