屋台の長蛇の列と限界のOL
7月のうだるような暑さの夜8時、地元の神社で開催された夏祭りの境内でのことだ。参道には多くの屋台が並び、浴衣や軽装の参拝客でごった返していた。 ……その時、人気のかき氷屋の列に並んでいた女性が目に入った。
年齢は20代後半の仕事帰りとおぼしきOL。白いワイシャツに、紺色の膝丈タイトスカート。足元は5センチほどのヒールのある黒いパンプスを履いていた。髪はすっきりとハーフアップにまとめている。 列は30人以上の長蛇の列で、周囲は蒸し暑い熱気に包まれていた。
彼女の様子がおかしくなったのは、列に並んで15分が過ぎた頃だった。 「はぁ……」と小さくため息をつきながら、パンプスの踵を浮かせたり、内ももをすり合わせるようにしてもじもじし始めたのだ。 オフィスビルの冷房で冷え切った身体に、急激な外気温の上昇と、待機列の進みの遅さが重なり、膀胱が限界を迎えているようだった。 青ざめた顔には冷や汗がにじみ、唇を噛み締めながら、片手でスカートの上から下腹部をぎゅっと押さえている。
見てはいけないと思うのに、私は彼女のタイトスカートの中で限界を迎えて震える脚から目が離せなくなった。私の心臓はトクトクと早く脈打っていた。 尿意の第ニ波が彼女を襲う。 彼女はついに耐えかねて、両膝をぴったりとくっつけたまま、腰を少し落とした姿勢で硬直した。 パンプスのつま先に恐ろしいほどの力が入っているのが、少し離れた位置からでも伝わってくる。
「あと少しなのに……」と自分に言い聞かせるように呟きながら、額の汗を拭う余裕すらなく耐え忍んでいる。 しかし、列は遅々として進まない。第三波の激しい尿意が襲った瞬間、彼女は「っ……!」と声にならない息を漏らし、その場にうずくまってしまった。
結局、彼女はかき氷の列を離れ、両手でスカートの前を強く押さえながら、内股のまま近くの暗い境内の裏手へと走っていった。 今でも夏祭りの喧騒の中にいると、あの日の蒸し暑い空気と、限界に挑んでいた彼女の真っ赤な横顔を思い出して胸が熱くなる。
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※ 掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。
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