排泄物語

寂れた砂浜と急襲した腹痛

投稿者: 屋外シチュエーション・エピソード集(外)1分で読めます閲覧 7974.4(7件)

晩夏の午後4時過ぎ、人影のまばらな寂れた砂浜でのことだ。潮風が強く吹き抜ける中、私は流木に腰掛けて海の写真を撮っていた。 ……その時、波打ち際を散歩していた女性の様子が急変したのが目に入った。

年齢は20代後半くらい。白いサマードレスに、麦わら帽子。足元は白いビーチサンダルを履いていた。髪は風になびくロングヘアで、いかにも都会から旅行に来たようなお洒落な女性だった。 最初は波と戯れていた彼女だが、突然お腹を抱えるようにしてその場に立ち止まった。

彼女の様子がおかしいのはすぐに分かった。 一歩を踏み出す瞬間にビクッと全身を震わせ、ビーチサンダルの踵を砂にめり込ませるようにして内股で固まっている。 ドレスの裾を両手で強く掴み、下腹部を圧迫するように前かがみになっている。冷たい脂汗が額に浮かび、眉が苦痛で八の字に歪んでいる。間違いない、急激な腹痛と便意の波に襲われているのだ。

砂浜の周囲にはトイレ設備がなく、一番近い公衆トイレまでは砂浜を歩いて15分はかかる。その足元の悪い砂の檻が、彼女を精神的にさらに追い詰めているようだった。 見てはいけないと思いつつも、彼女のドレスの下の震える脚と、漏れそうなのを必死で耐える不自然な姿勢から目が離せなくなり、私の心臓はドクンと激しく鼓動を刻んだ。

便意の第ニ波が彼女を直撃した。 「うぅ……」と掠れた吐息が漏れ、彼女はドレスの裾をギュッと握りしめ、お尻の筋肉を極限まで締め付けている。 額から流れる汗を拭う余裕すらなく、ただ目を見開いて砂浜の一点を見つめていた。

ついに限界を迎えたのか、彼女はサンダルを脱ぎ捨てて波打ち際から離れ、砂丘の茂みの影へと長る(這う)ようにして駆け込んでいった。 今でも海の潮騒を聞くたび、あの時の彼女の限界の表情と、砂の上に残された白いサンダルの光景を思い出して胸が熱くなる。

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