夜の公園と帰路の限界
初夏の爽やかな6月の夜10時頃、駅から住宅街へと続く少し暗い近所の公園でのことだ。気温は20度前後で、私は会社帰りに公園のベンチで夜風に当たりながらスマホを見ていた。 ……その時、公園の入り口から入ってきた女性の様子がおかしいことに気がついた。
年齢は20代後半くらい。黒いOL風のパンツスーツを着用し、足元は7センチほどの高いヒールを履いていた。髪は肩まで綺麗に切り揃えられ、片手には書類カバンを持っていた。 最初は普通の早歩きに見えたが、突然立ち止まり、内ももを激しく擦り合わせるようにしてもじもじし始めた。
彼女は、猛烈な尿意と戦っている。 その事実に気づいた瞬間、私の心臓はドクンと大きく波打った。 駅から自宅までの距離がある中で、急に限界を迎えてしまい、近くの公園に避難してきたのだろう。 顔は青ざめ、額には汗が浮かんでおり、パンプスのつま先にぐっと力を入れて立っているのが暗闇の中でも見て取れた。
見てはいけないと思いつつも、彼女のスーツのパンツの中で限界を堪える太ももの震えから目が離せなくなってしまった。私の胸はトクトクと早く脈打っていた。 尿意の第ニ波が彼女を襲う。 彼女はついに耐えかねて、書類カバンを両手で強く股間の前に押し当て、膝をガクガクと笑わせながらその場にうずくまってしまった。 「うぅ……っ」と小さく掠れた声が聞こえ、パンプスの踵が地面を小さく叩いた。
周囲は静まり返っており、公園の公衆トイレは落書きだらけで夜間は閉鎖されている。その社会的な檻の認識が、彼女の焦りを最大に引き出していた。
数分後、彼女は意を決したように立ち上がり、両手で前を押さえながら、公園の隅にある大きな木陰へと滑り込んでいった。 今でも静まり返った夜の公園を通るたび、あの時の彼女の限界の表情と、暗闇の中に漂っていた極限の気配を思い出して胸が締め付けられる。
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※ 掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。
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