紅葉狩りの登山道と色づく山林
秋の終わりの11月、午後1時半頃、紅葉が有名な山間部の遊歩道でのことだ。気温は10度前後と肌寒く、赤や黄色に色づいた木々を楽しむ大勢の観光客が行き交っていた。 ……その時、少し急な傾斜の階段の手前で立ち止まっていた女性が目に入った。
年齢は20代半ばくらい。白いアランニットに、濃いグレーのタイトなランニングタイツを履いていた。髪は後ろで一本にまとめ、小さなウエストポーチを腰に巻いている。 最初は軽快に歩いていた彼女だが、突然階段の手前で動きを止め、その場に立ち尽くした。
彼女の様子がおかしいのはすぐに分かった。 両足をぴったりと揃え、内ももを激しく擦り合わせるようにしてもじもじしているのだ。 秋の冷たい風がダイレクトに彼女の身体を冷やし、急激な尿意を引き起こしたようだった。 顔からは血の気が引き、きまじめそうな表情が焦燥感で強張っている。手は無意識にタイツの上から股間を強く押さえ込んでいた。
見てはいけないと思いつつも、彼女のタイツ越しに限界を迎えて震える太ももから目が離せなくなり、私の心臓はうるさく鼓動を刻んだ。 尿意の第ニ波が彼女を襲う。 彼女はついに歩き続けることを諦め、遊歩道の脇にある木に寄りかかるようにしてうずくまった。 タイツがピチッと張り詰める中、両手でしっかりと前を圧迫し、顔を膝にうずめて小さく震えている。
周囲に人がいないかを確認するような泳ぐ目が、私の存在に気づいてさらに焦りを帯びていた。 しかし、彼女にはもう移動する余裕は残されていないようだった。
数分後、彼女は意を決したように遊歩道の脇の落ち葉が積もった茂みの奥へと入っていき、しゃがみ込んでその場でおしっこを解放した。 今でも紅葉を見るたび、あの時の彼女の限界の表情と、冷気の中に漂っていた極限の気配を思い出して胸が締め付けられる。
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※ 掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。
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