ハロウィン夜の遊園地とコスプレの罠
10月の冷たい風が吹き抜け(吹き抜ける)夜8時頃、ハロウィンイベントで賑わうテーマパークでのことだ。園内は様々な仮装をした若者たちで溢れかえり、奇妙な熱気に包まれていた。 ……その時、洋館アトラクションの裏の広場で立ちすくんでいた女性が目に入った。
年齢は20代前半。アリスの仮装をしたミニ丈のフリルワンピースに、白い網タイツ。足元はエナメル素材の黒いストラップパンプスを履いていた。髪はブロンドのウィッグで、頭には大きなリボンを載せていた。 最初は楽しげに写真を撮り合っていた彼女だが、突然お腹を押さえるようにして立ち止まった。
彼女の様子がおかしいのはすぐに分かった。 両足をぴったりと揃え、内ももを激しく擦り合わせるようにしてもじもじしているのだ。 夜になり急激に気温が下がったことと、露出の多い薄着のコスプレ衣装が、彼女の膀胱を限界まで刺激し始めたようだった。 青ざめた顔には冷や汗がにじみ、きつく結んだ口元はワナワナと小さく震えている。
見てはいけないと思うのに、私は彼女の白い網タイツ越しに震える太ももから目が離せなくなった。私の心臓はドクンと大きく跳ね上がった。 尿意の第ニ波が彼女を襲う。 彼女はついに耐えかねて、両手でワンピースの裾を強く引っ張り、股間の前を覆うようにしてうずくまった。 「うぅ……っ」と小さく掠れた声が聞こえ、パンプスの踵が地面を叩いている。
周囲のトイレはどこも仮装を着替える女性で長蛇の列ができており、列に並ぶことさえできない絶望が彼女を襲っていた。
数分後、彼女は意を決したように立ち上がり、両手で前を押さえながら、アトラクション裏の立ち入り禁止の植え込みへと滑り込んでいった。 今でもハロウィンの夜風を浴びるたび、あの日の極限の恐怖と、暗闇の中に漂っていた彼女の甘い香水の香りを思い出して胸が締め付けられる。
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※ 掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。
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