クラブ帰り朝四時、路地でしゃがんでたらパトカー通ってガチで終わったかと思った
先週の土曜、渋谷のクラブでオールした帰りの話きいて。朝四時、テンションおかしいまま友達と道玄坂下ってて、うち、テキーラのあとに水がぶ飲みしたから膀胱がもう爆弾なんよ。フロアで踊ってる間はアドレナリンで気づかんかったけど、外の冷たい空気に当たった瞬間、一気に限界感が押し寄せてきた。歩くたびにお腹の奥でチャプチャプ音が聞こえそうなくらいパンパンで、信号待ちのたびに膝寄せて耐えてた。
クラブのトイレ?出る時見たら行列やばかったから「外でいっか」ってなった。この判断力がうちのだめなとこ。この時点でもう歩き方が変になってて、友達に「なんでカニ歩きしてんの」って笑われた。坂を下りながら、下腹の圧がどんどん強くなってきて、途中で一回立ち止まって「ちょっと待って」って友達に言った瞬間、変な汗どっと出た。ヒール履いてるから走れないのがまた地獄で、早歩きが限界だった。
で、坂の途中の細い路地入って、室外機とゴミ捨て場の間のとこでしゃがんだの。友達に見張りさせて。もう座った瞬間には限界余裕で超えてたから、出た瞬間「あ゛〜」って声出たもんね、それくらい限界だった。全身の力が抜けて、太ももがガクガク震えるくらい。
したらさ、出してる真っ最中に、路地の入口の大通りをパトカーがゆーっくり通ったんよ。赤色灯くるくるさせながら。友達が「やばいやばいやばい」って小声で連呼するし、うちは途中で止めるとかできない体になってるし、心臓バクバクなのに下は絶好調っていう地獄。止めようとして下腹に力入れても、逆にびくんびくんってなって全然止まらない。人間って焦ると逆に勢い増すのなんなん?
頭の中で「見つかったらどうしよう」「でも今止まらない」がぐるぐる回って、時間の流れがスローになる感じ。赤色灯の光が路地の壁にちらちら反射して、それを見ながら「うち今人生で一番ヤバい体勢だ」って変に冷静に思ってた。永遠かと思うくらい長く感じた数十秒だった。
結局パトカーはそのまま行って、赤色灯の光が完全に消えた瞬間、体からどっと力が抜けて、ようやく最後まで出し切れた。うちらは無言で三秒見つめあって爆笑した。友達なんて笑いすぎて道端で咳き込んでた。
立ち上がった時、脚がまだガクガクで、壁に手ついて数秒動けんかった。友達が背中さすってくれながらまだ笑い続けてて、うちも釣られて涙出るくらい笑った。路地から出て大通り歩き出したら、朝の四時なのに空がうっすら白んできてて、なんか妙にエモい気分になった。あんな地獄みたいな数十秒過ごした後だから余計に、生きてる実感みたいなのがすごかった。
ぜんぜn懲りてないって言われたらそうなんだけど、あの緊張感ちょっとクセになりそうでこわい。友達には「もうお酒飲みすぎたら早めにトイレ行きなさい」って説教された。返す言葉なかった。帰ってから二人でその話ばっかりしてゲラゲラ笑ってた。次はちゃんとクラブで済ませます。たぶん。知らんし。
― この話は、これにて ―
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※ 掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。
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