温室植物園の遊歩道と熱帯の湿気
うららかな初夏の6月、午後2時半頃、広大な植物園の屋外にあるハーブガーデンの遊歩道でのことだ。気温は24度前後と心地よく、私は咲き誇るハーブの香りを楽しみながら散策していた。 ……その時、ハーブの巨大な鉢植えの陰で立ちすくんでいた女性が目に入った。
年齢は20代半ばくらい。白いコットンのノースリーブワンピースに、ストローハット。足元は白いストラップサンダルを履き、いかにも清楚な雰囲気の女性だった。 しかし、彼女はハーブの陰で両手でお腹を押さえるようにして立ち止まっていた。
彼女の様子がおかしいのはすぐに分かった。 両足をぴったりと揃え、内ももを激しく擦り合わせるようにしてもじもじしているのだ。 冷たいハーブティーを飲み過ぎたことと、散策路の長い歩行が、彼女の膀胱を限界まで刺激し始めたようだった。 顔からは血の気が引き、きまじめそうな表情が焦燥感で強張っている。手は無意識にワンピースの上から股間を強く押さえ込んでいた。
見てはいけないと思いつつも、彼女の薄いワンピース越しに限界を迎えて震える太ももから目が離せなくなり、私の心臓はうるさく鼓動を刻んだ。 尿意の第ニ波が彼女を襲う。 彼女はついに立ち続けることを諦め、鉢植えの陰のベンチによりかかるようにしてうずくまった。 ワンピースの裾が引っ張られる中、両手でしっかりと前を圧迫し、顔を膝にうずめて小さく震えている。
散策路の周囲にはトイレ設備がなく、一番近い売店のトイレまでは徒歩で10分はかかる絶望が彼女を襲っていた。
数分後、彼女は意を決したように立ち上がり、両手で前を押さえながら、遊歩道から外れてハーブ園の奥の茂みの陰へと消えていった。 今でもハーブの甘い香りを嗅ぐたび、あの時の彼女の限界の表情と、冷気の中に漂っていた極限の気配を思い出して胸が締め付けられる。
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※ 掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。
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