夜の野外シアターと長い退場列
夏の終わりの夜8時半頃、都内の公園で開催された野外映画上映イベントでのことだ。気温は26度前後で、芝生広場には大きなスクリーンが立てられ、大勢の観客がシートを敷いて映画を楽しんでいた。 ……その時、上映が終了して一斉に退場が始まった通路の脇で立ちすくんでいた女性が目に入った。
年齢は20代半ばの会社員風。薄いピンク of サマーニットに、タイトな白のひざ丈スカート。足元はヒールのある上品なミュールを履いていた。髪はハーフアップにまとめられ、小さなブランドバッグを手に持っていた。 最初はお喋りをしながら歩いていたが、出口付近の大混雑で列が完全に停止した瞬間、急に表情を硬くして動きを止めた。
彼女の様子がおかしいのはすぐに分かった。 両足をぴったりと揃え、内ももを激しく擦り合わせるようにしてもじもじしているのだ。 上映中に冷たいドリンクを飲んでいたことと、夜風による冷えが重なり、急激な尿意を引き起こしたようだった。 顔からは血の気が引き、焦燥感で表情が強張っている。手は無意識にバッグの上から股間を強く押さえ込んでいた。
見てはいけないと思いつつも、彼女のタイトスカート越しに限界を迎えて震える太ももから目が離せなくなり、私の心臓はうるさく鼓動を刻んだ。 尿意の第ニ波が彼女を襲う。 彼女はついに立ち続けることを諦め、通路脇の植え込みの柵に寄りかかるようにしてうずくまった。 スカートがピチッと張り詰める中、両手でしっかりと前を圧迫し、顔を膝にうずめて小さく震えている。
周囲は退場客の人波で溢れており、トイレに行くにはこの大行列を抜け出さなければならないが、人混みで身動きが取れない。 しかし、彼女にはもう待つ余裕は残されていないようだった。
数分後、彼女は意を決したように列を外れ、植え込みの裏手にある暗い木々の奥へと入っていき、しゃがみ込んでその場でおしっこを漏らすように解放した。 今でも夏の終わりの夜風を感じるたび、あの時の彼女の限界の表情と、暗闇の中に漂っていた極限の気配を思い出して胸が締め付けられる。
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※ 掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。
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