冬の神社初詣と長い参拝列
凍てつく1月の深夜1時前、私は初詣のために地元の有名な神社の境内にいた。気温はわずか2度で、冷たい北風が吹き抜ける中、参拝のための長い列に並んでいた。 最初の異変は、列に並んで30分が経過した頃の、下腹部を突き刺すような鋭い尿意だった。 「参拝が終わるまであと20分……これくらいなら耐えられる」 そう自分に言い聞かせていたが、並ぶ前に自販機で飲んだ温かい甘酒が、完全に仇となった。
参道は木製の柵で仕切られており、一度列を外れると最初から並び直さなければならない。その同行者への申し訳なさと社会的プレッシャーが、私をその場に縛り付けた。 しかし、尿意の波は容赦なく第ニ波となって襲いかかってきた。 冷たい冷や汗が背中を伝い、全身に鳥肌が立つのを感じる。
「ここで漏らしたら、新年早々すべてが終わる……」 恥ずかしさと焦りから、心臓が爆発しそうなほど高鳴り始める。 厚手のロングコートの下で、両足をぎゅっと交差さえるようにして括約筋を極限まで締め付けた。 風が吹くたびにお腹の中で冷たい蛇口が開いたような感覚になり、頭が真っ白になってお囃子の音が全く頭に入ってこない。
限界が近づく逆(つれ)に、歩くこと自体が困難になっていった。 お尻の筋肉を限界まで締めつつ、少しでも圧迫を逃がすために腰を浮かせ、身を捩る。 「神様、早く列を進めてください……」 心の中で何度も祈るが、周囲の楽しそうな声が私の焦りを倍増させる。括約筋が悲鳴を上げ、決壊寸前の水門のように今にも熱いものが漏れ出しそうだった。
ついに我慢の限界を悟り、私は列を飛び出して本殿の裏手の暗い竹林の影へと踏み込んだ。 周囲を気にしながらパンツを引き下げ、冷たい地面に向けて全てを一気に解放した。 熱いものが流れ出した瞬間のあの全身の余分な力が抜ける感覚と、後ろめたさに満ちたスリルは今でも忘れられない。 今でも新年の冷たい風を直接肌に感じるたび、あの竹林の中での極限の恐怖と、股の奥がキュンとする痛みを思い出す。
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※ 掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。
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