冬のスキー場と閉ざされたレストハウス
雪が激しく降り積もる1月の午後2時前、信州の広大なスキー場でのことだ。気温はマイナス5度まで下がり、ゴーグルを通しても周囲が白くかすむほどの吹雪だった。私はリフトの長い行列に並んでいた。……その時、近くの案内板の前で立ち往生している女性ボード客が目に入った。
年齢は20代前半くらい。ピンクの派手なウェアに、白いスノーパンツ。ゴーグルを頭に上げ、お洒落なニット帽を被っていた。 最初は楽しげに友達と話していたが、突然ウェアの上からお腹を抱えるようにして動きを止めた。
彼女の様子がおかしいのはすぐに分かった。 両足をぴったりと揃え、ボードのビンディングを履いたまま、内ももを激しく擦り合わせるようにしてもじもじしているのだ。 休憩所で飲んだ温かいドリンクと、リフト待ち of 寒さが重なり、急激な尿意を引き起こしたようだった。 顔からは血の気が引き、焦燥感で表情が強張っている。手は無意識にパンツの上から股間を強く押さえ込んでいた。
見てはいけないと思いつつも、彼女のスノーパンツ越しに限界を迎えて震える太ももから目が離せなくなり、私の心臓はうるさく鼓動を刻んだ。 尿意の第ニ波が彼女を襲う。 彼女はついに列を離れ、スキー板を外してコース脇の雪山の影にへたり込むようにしてうずくまった。 パンツがピチッと張り詰める中、両手でしっかりと前を圧迫し、顔を膝にうずめて小さく震えている。
リフトの周囲には大勢のスキー客が溢れており、レストハウスのトイレまでは雪道を200メートル以上歩かなければならない。 しかし、彼女にはもう移動する余裕は残されていないようだった。
数分後、彼女は意を決したようにコース外の林の奥へと入っていき、しゃがみ込んでその場でおしっこを漏らすように解放した。 今でも吹雪のスキー場に行くたび、あの時の彼女の限界の表情と、雪の中に漂っていた極限の気配を思い出して胸が締め付けられる。
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※ 掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。
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