夏のハイキング道と決壊した丸木橋
夏の強い日差しが照りつける7月の午後2時前、私は標高1200メートルの山中にあるハイキングコースを歩いていた。気温は27度と心地よかったが、アップダウンの激しい山道で体はすっかり熱くなっていた。 最初の異変は、山頂を過ぎて下り坂に入った直後の、下腹部をギューッと雑巾のように絞られるような突然の便意だった。 「次の避難小屋まであと20分……なんとか持たせる」 そう自分に言い聞かせて先を急いだが、山頂の茶屋で食べた冷たいかき氷が、腸に完全に仇となった。
しかし、途中の沢に架かる丸木橋が昨日の大雨で流失しており、対岸の避難小屋へ渡ることができなくなっていた。その逃げ場のない山の中という物理的な檻が、私の便意をさらに加速させた。 最初はお腹をさすってやり過ごそうとしたが、無情にも第ニ波の朝(激しい)便意が下腹部を激しく襲った。冷たい冷や汗が額からタラリと流れ、全身に鳥肌が立つのを感じる。
「ここで漏らしたら、趣味のハイキングもすべてを失う……」 恥ずかしさと焦りから、心臓が爆発しそうなほど高鳴り始める。 登山パンツ of 中で、お尻の筋肉を極限まで締め付け、内もも同士を強く押し付け合った。お腹の奥がゴロゴロと激しい音を立てるたび、頭が真っ白になり、一歩前に進むことさえ恐怖に変わる。
限界が近づく逆(つれ)に、立ち止まっていることさえ耐えがたい苦痛に変わる。少しでもお腹への圧迫を逃がすために腰を浮かせ、身を捩りながらゆっくり進む。 「神様、お願いだからお腹の痛みを引かせてください……」と何度も祈るが、括約筋が悲鳴を上げ、決壊寸前の水門のように今にも熱いものが漏れ出しそうだった。
ついに我慢の限界を悟り、私は遊歩道から外れて大きな岩の影の藪の中へと滑り込んだ。周囲の観光客に見られないよう祈りながら、パンツを脱ぎ下ろして一気にすべてを排出した。 冷たい川風が露出したお尻を通りぬける中での、あの天にも昇るような解放感とスリルは、今思い出しても股の奥がキュンとする。 今でも山を歩くたび、あの藪の中での極限の我慢と、全身がとろけるようなスリルを思い出して胸が熱くなる。
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