美術部の合評会での我慢
7月のうだるような暑さの木曜日の午後4時、冷房のない美術室でのことだ。私は美術部の夏休み前最後の合評会に参加しており、自分の絵が評価される順番を今か今かと待っていた。 最初の異変は、合評会が始まってから30分ほど経った頃の、下腹部へのつんとするような軽い尿意だった。
「私の作品の評価が終わるまであと20分。それくらいなら耐えられるはず」 しかし、それが最悪の判断ミスだった。 先輩たちの熱のこもった批評が長引き、時間が経つにつれ、小康状態だった尿意が猛烈な第2波となって膀胱を襲った。 全身から冷たい汗が吹き出し、立っているだけで背中に鳥肌が立つ。
周囲には部員の先輩や顧問の厳しい教師がずらりと並んでおり、この真面目な合評会の空気の中で列を離れてトイレに行くことは極めて困難だった。 ここで漏らしたら、今後の部活内での立場がなくなるという社会的プレッシャーが私を金縛りにした。 私は制服のスカトの下で両足をクロスさせて太ももをきつく押し付け合った。
波が襲ってくるたびに、括約筋にこれまでにない力を込め、頭の中で神に必死で祈り続けた。 膀胱がはち切れそうなほど膨らみ、少しでも重心を動かせば決壊してしまいそうなスリルに、脳が痺れる感覚があった。 ようやく私の番が終わり、解散の指示が出た瞬間が最大の危機だった。
一歩を踏み出す時の振動が限界の膀胱をダイレクトに刺激し、私は内股のまま走るような足取りで美術室を抜け、廊下のトイレへと死に物狂いで駆け込んだ。 個室に入って便座に腰を下ろし、熱い液体が勢いよく解放された瞬間の、あのとろけるような快感。
今でも油絵の具のツンとした匂いを嗅ぐたび、あの夏の終わりのような部室と、限界の尿意に震えていた股の奥の痛みを思い出す。
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