避難訓連の待機列での我慢
11月の月曜日の朝9時、全校生徒が校庭に集められた避難訓練でのことだ。私は退屈な校長先生の長い講評を聞きながら、冷たい朝風に耐えていた。 最初の異変は、式の直前に冷たい水をお腹いっぱい飲んでしまったことによる、下腹部を突き刺すような軽い尿意だった。
「訓練が終わるまであと20分。それくらいなら耐えられるはず」 しかし、それが最悪の選択だった。 グラウンドの上に立ち尽くす中、北風が吹き抜けて足元を容赦なく冷やし、尿意は猛烈な第2波となって膀胱を襲った。 全身から冷たい汗が吹き出し、立っているだけで背中に鳥肌が立つ。
周囲には全校生徒と教師がずらりと並んでおり、この静まり返った訓練の空気の中で列を離れてトイレに行くことは極めて困難だった。 「ここで漏らしたら、学校中の笑いものになる……」 恥ずかしさと強烈な焦りから、心臓が耳の奥でうるさいほど鼓動を刻み始めた。
私は制服のスカトの下で、両足をクロスさせて太ももをきつく押し付け合った。 波が襲ってくるたびに、括約筋にこれまでにない力を込め、頭の中で必死に神に祈り続けた。 膀胱が限界まで膨らみ、少しでも重心を動かせば決壊してしまいそうなスリルに、頭の芯がジーンと痺れる感覚があった。
ようやく訓練が終了し、解散の指示が出た瞬間が最大のピンチだった。 一歩を踏み出す時の振動が限界の膀胱をダイレクトに刺激し、私は内股のまま這うような足取りで列を抜け、校舎のトイレへと死に物狂いで駆け込んだ。 個室に入って便座に腰を下ろし、一気に温かいものが解放された瞬間の、あのとろけるような快感。
今でも秋の冷たい風を浴びるたび、あの時の冷や汗と、限界の尿意に震えていた股の奥の痛みを思い出す。
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※ 掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。
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