排泄物語

図書館の自習エリアでの冷気

雨が降り続く11月の木曜日、午後5時過ぎの大学図書館でのことだ。私は迫り来るレポートの締め切りに追われ、仕切りのある個別自習デスクで黙々とキーボードを叩いていた。 最初の異変は、冷たい雨のせいで急激に冷え込んできた足元から這い上がってきた、下腹部へのつんとするような尿意だった。

「この章を書き終えるまであと10分。そこまで我慢してトイレに行こう」 しかし、その判断が地獄の入り口だった。 文章を組み立てる焦りと寒さのせいで、尿意は想定を超えるスピードで牙を剥き、猛烈な第2波となって膀胱を締め付けた。 冷たい汗が全身からにじみ出て、背中に鳥肌が立つのを感じる。

図書館の自習室は極めて静かで、席を立つだけでも椅子が立てる摩擦音が響き渡る空間だった。恥ずかしさと焦りから、心臓がバクバクと高鳴り始める。 「絶対に漏らせない……」 私は制服のスカトの下で両脚を交差させ、内ももをぎゅっと押し付け合ってお尻を浮かせした。

括約筋を極限まで締め付け、頭の中で「お願い、あと少しだけ持たせて」と祈り続けた。 膀胱がはち切れそうなほど膨らみ、破裂寸前の水球を必死に抑え込んでいる感覚だ。少しでも姿勢を崩せば決壊してしまいそうなスリルに、脳の芯がジーンと痺れる。

ついに限界を迎え、私はノートパソコンを閉じると、両手で前を必死に押さえながら、内股の不自然な足取りで自習室を飛び出し、廊下の奥のトイレへと駆け込んだ。 便座に腰を下ろし、一気に温かいものが解放された瞬間の、あのとろけるような快感。

今でも雨の日の図書館の独特の静寂を感じるたび、あの時の冷や汗と、壊れそうだった自分自身の限界を思い出して胸が熱くなる。

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― この話は、これにて ―

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掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。

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