排泄物語

教育実習前の模擬授業

投稿者: 学校シチュエーション・エピソード集(エピソード101-150)1分で読めます閲覧 1,6694.1(7件)

桜が散り始めた4月の放課後、午後5時前の大学の模擬教室でのことだ。私は教育実習を間近に控え、指導教官や他の実習生たちの前で模擬授業を行っていた。 最初の異変は、黒板にチョークで文字を書き始めた直後の、お腹の底をギューッと絞られるような突然の便意だった。

「昼休みに学食で食べた冷たいざるそばが、今になってお腹を直撃したのだろうか」 最初は一時的なものだと自分に言い聞かせ、黒板に向かってお腹を押し当てるようにして波が去るのを待った。しかし、無情にも第2波の激しい腹痛と便意が襲ってきた。 冷たい汗が額からタラリと流れ、全身に鳥肌が立つのを感じる。

模擬授業とはいえ、指導教官から厳しい評価を受ける真っ最中であり、途中で「トイレに行きたい」と申し出るのは、将来教師を目指す身として耐え難い恥ずかしさだった。 「レポトの発表まであと10分……何とか耐え抜くしかない」 私は教壇の後ろで、両足をきつく交差させ、お尻の筋肉を極限まで締め付けた。 お腹がゴロゴロと大きな音を立てるたび、頭の中が真っ白になり、授業の内容が完全に飛んでしまう。

決壊寸前の水門を、必死に太ももの力とお尻の力だけで支えている状態だ。 限界が近づき、立っていること自体が難しくなり、少しでも圧迫を逃がすために教壇に寄りかかって腰を浮かした。 「神様、お願いします。早く終わって……」と心の中で祈るが、時間は恐ろしいほど遅い。

模擬授業の私のパートが終わった瞬間、私はチョークを置き、震える声で「体調不良のため失礼します」と告げ、お尻をかばう姿勢で廊下へ飛び出し、トイレの個室へ駆け込んだ。 便座に座り、お腹の圧迫が一気に解放された時のあの全身がとろけるような感覚。

今でも黒板の前に立つたび、あの時の冷や汗と、壊れそうだった自分自身の限界を思い出して胸が熱くなる。

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