ゼミ合宿の長いバス移動前
夏の強い日差しが照りつける8月の午前8時、大学の正門前ロータリーでのことだ。私はゼミ合宿に参加するため、チャーターされた大型バスの乗車列に並んでいた。 周囲は大きな旅行カバンを持った学生たちで騒がしく、賑やかな声が響いていた。 ……その時、私の前に並んでいた同じゼミの女子大生が目に入った。
年齢は20歳くらい、ノースリーブのワンピースに薄手のカーディガンを羽織り、サンダルを履いている。麦わら帽子を被り、肩からブランドバッグをかけていた。 乗車開始を待つ列の中で、彼女の様子が急激に変わり始めた。
彼女は自分のカバンをお腹の前に抱え込むようにして、前かがみの姿勢を取っているのだ。 足元は内股になり、お尻の筋肉を限界まで締め付けるようにして、交互に踵を上げて身をよじっている。 顔からは完全に血の気が引き、唇を強く噛みしめていた。間違いない、彼女は急激な腹痛と便意の波に襲われている。
これから数時間の高速道路を使った移動が始まる直前で、みんなの前で「お腹が痛い」と申し出るのは、年頃の彼女にとって非常に恥ずかしいことだったのだろう。 見てはいけないと思いつつも、彼女の太ももが限界の緊張で強張り、体を震わせている様子に私の心臓はドクドクと高鳴った。便意の第2波が彼女を直撃する。
「うぅ……」と小さく声が漏れ、彼女はお尻をかばうように少し前かがみになり、全身を硬直させた。 乗車が始まる直前、彼女はついに「ごめん、先に行って!」と友人にカバンを預け、お尻を隠すような姿勢で近くの校舎のトイレへと死に物狂いで走っていった。
今でも大型バスのエンジン音を聴くたび、あの時の彼女の限界の背中と、私の胸を焦がしたあの日の密やかな高揚感が蘇る。
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※ 掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。
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