大学図書館の閉館前の集中
秋風が冷たく吹く11月の金曜日、午後9時前の大学図書館でのことだ。私は月曜日締め切りの卒論の下書きを終わらせるため、書棚に囲まれた静かな閲覧席でキーボードを叩いていた。 最初の異変は、集中して作業を続けていた中で不意に感じた、下腹部へのつんとするような尿意だった。
「閉館時間の午後9時まであと20分。そこまで終わらせてから帰ろう」 しかし、それが最悪の選択だった。 館内の暖房が弱まり、冷気が足元から這い上がってきて、膀胱を容赦なく冷やしていった。 作業の焦りと冷えのダブルパンチで、小康状態だった尿意は、誤魔化しの利かない第2波となって下腹部を激しく締め付けた。
「やばい、本当に漏れるかもしれない……」 全身から冷たい汗が吹き出し、背中にはゾクゾクと鳥肌が立つ。 館内は静まり返っており、席を立つだけでも目立つため、その場に縛り付けられていた。 私は制服のスカトの下で両脚を限界まできつく交差させ、内ももをぎゅっと擦り合わせた。
括約筋を極限まで締め、頭の中で「早く時間が進んで」と祈り続けた。 膀胱が限界まで膨らみ、破裂寸前の水球を必死に筋肉の栓で抑えているような感覚だ。 漏らしそうな恥ずかしさと、極限状態で限界を堪えるスリルに、頭の芯がジーンと痺れる感覚が混ざり合った。
閉館の音楽が鳴り出した瞬間、私は荷物を机に残したまま、両手で前を押さえながら、おぼつかない足取りで近くのトイレへと走り込んだ。 個室に入って便座に腰を下ろし、一気に温かいものが解放された瞬間の、あのとろけるような快感。
今でも閉館のチャイムや音楽を聴くたび、あの時の冷や汗と、限界の尿意に震えていた股の奥の痛みを思い出す。
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