図書館の古典籍閲覧室
初夏の強い日差しが照りつける7月の午後2時、大学図書館の地下にある特別史料室(古典籍閲覧室)でのことだ。私は古い古文書のコピーを取るため、温度と湿度が厳密に管理された冷え切った室内で作業をしていた。 ……その時、向かい側の大きな閲覧デスクで貴重書を読んでいた女子大生が目に入った。
年齢は22歳くらい、大学院生らしい眼鏡をかけた落ち着いた雰囲気の女性だ。白いブラウスに上品な長いプリーツスカトを穿き、髪は後ろでハーフアップにまとめている。 彼女が作業を始めて30分ほど経った頃、その様子が急変した。
彼女は椅子の上で、不自然に腰を浮かせたり身を丸めたりし始めたのだ。 彼女は自分の両手でお腹を抱え込むようにして、額を机に近づけるほど前かがみの姿勢を取っている。 冷気が直撃する静かな室内で、彼女の顔からは血の気が引き、額には大粒の汗が浮かび上がっていた。間違いない、彼女は急激な腹痛と便意の波に襲われている。
他学部の学生や管理人が監視する静かな閲覧室で、「お腹が痛い」と申し出て退席するのは、理知的な彼女にとって死ぬほどの恥ずかしさなのだろう。 見てはいけないと思いつつも、彼女の太ももが限界の緊張で強張り、カーディガンを握りしめる手の甲に青い血管が浮かび上がっている様子に私の心臓はドクドクと高鳴った。便意の第2波が彼女を直撃する。
「うっ……」と喉の奥で押し殺した呻き声が漏れ、彼女はお尻を椅子から少し浮かせるようにして身を震わせた。 括約筋を極限まで締め付けているのが、太ももの震えから伝わってくる。 ついに耐えかねたように、彼女は本を置き、お尻をかばうような前かがみの姿勢のまま、廊下のトイレへと急いで消えていった。
今でも古い本の匂いを嗅ぐたび、あの時の彼女の限界の表情と、私の胸を焦がしたあの日のスリルを思い出す。
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