サークルの学外発表バス移動
木枯らしが吹く12月の土曜日の午後5時、高速道路を走る大学の部活動バスでのことだ。私はサークルの他大学交流会に参加するため、チャーターされた大型バスの窓側の席に座っていた。 最初の異変は、バスが発車して30分ほど経った頃の、下腹部をつんと刺激するような尿意だった。
「次のサービスエリアまであと40分。それくらいなら耐えられるはず」 しかし、それが最悪の選択だった。 夕暮れとともに外気温が下がり、窓際から冷たい冷気が私のジーンズを通り抜け、膀胱を急激に冷やしていった。 バスの振動も重なり、小康状態だった尿意は、誤魔化しの利かない第2波となって下腹部を激しく締め付けた。
高速道路上のバス内にはトイレがなく、途中で降りることも不可能であるという極限状態が私を座席に縛り付けていた。 「絶対に漏らすわけにはいかない……」 私はカバンをお腹の前に抱え、長いスカトの下で両脚を限界まできつく交差させ、内ももをぎゅっと擦り合わせた。 冷たい汗が全身からにじみ出て背中に鳥肌が立つ。括約筋を極限まで締めながら、高速道路の電光掲示板を見つめ続けた。
尿意の第3波が襲ってきたとき、私は思わず腰を少し浮かせ、前の座席の背もたれを両手で掴んで体を硬直させた。 膀胱がはち切れそうなほど膨らみ、少しでも呼吸を乱せば決壊してしまいそうな極限状態のスリルに、脳の芯が痺れる。
ようやくバスがサービスエリアに滑り込んだ瞬間、私は荷物も置いたまま、両手で前を必死に押さえながら、おぼつかない足取りでトイレへと走り込んだ。 個室に入り、便座に座って温かい解放感に包まれた瞬間の、あのとろけるような快感。
今でも夜の高速道路の電光掲示板を見るたび、あの時の冷や汗と、限界の尿意に震えていた股の奥の痛みを思い出す。
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※ 掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。
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