排泄物語

卒業式予行演習の起立

木枯らしが吹く3月の朝、体育館でのことだ。私は卒業式本番を控えた予行演習に参加し、パイプ椅子に整列して座っていた。 最初の異変は、式の進行説明が始まってしばらくした頃の、お腹の底をギューッと雑巾のように絞られるような突然の便意だった。

「予行演習が終わるまであと30分。それくらいなら耐えられるはず」 しかし、それが最悪の選択だった。 暖房のない広い体育館の冷気が、私の足元から這い上がり、胃腸を容赦なく冷やしていった。 お腹が冷えるにつれ、便意は猛烈な第2波となって襲ってきた。 「やばい、本当に漏れるかもしれない……」 全身から冷たい汗がにじみ、背中に鳥肌が立つのを感じる。

全体が厳格に進められる訓練(予行演習)の最中で、手を挙げて退席することは極めて恥ずかしいことだった。 私は制服のスカトの下でお尻の筋肉を極限まで締め付け、両足をきつく交差させた。 お腹がゴロゴロと大きな音を立てるたび、頭の中が真っ白になり、呼吸を整えるのが精一杯だった。

決壊寸前の水門を、必死に太ももの力とお尻の力だけで支えている状態だ。 限界が近づき、椅子に座っているだけでお尻を圧迫するため、少しでも逃げ場を作るために身を捩った。 「神様、お願いします。早く終わって……」と心の中で祈るが、進行は遅い。

ついに起立の指示が出た瞬間、私は立ち上がろうとしたが、お腹の激痛で一瞬硬直した。 なんとか立ち上がり、お尻をかばう姿勢で廊下へ飛び出し、トイレの個室へ駆け込んだ。 便座に座り、お腹の圧迫が一気に解放された時のあの全身がとろけるような感覚。

今でも体育館の冷たい空気を感じるたび、あの時の冷や汗と、壊れそうだった自分自身の限界を思い出して胸が熱くなる。

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