排泄物語

就職活動の集団面接室

夏の強い日差しが照りつける7月の午前10時、大学のキャリア支援室でのことだ。私は模擬集団面接に参加し、面接官役の職員の前に整列したパイプ椅子に座っていた。 最初の異変は、面接開始から15分ほどで訪れた、下腹部をつんと刺激するような軽い尿意だった。

「面接が終わるまであと20分。それくらいなら耐えられるはず」 しかし、それが最悪の判断だった。 エアコンの冷風が私の薄着のブラウスを通り抜け、膀胱を容赦なく冷やしていった。 緊張も重なり、小康状態だった尿意は、誤魔化しの利かない第2波となって下腹部を激しく締め付けた。

他の受験生や面接官の視線が集まる中で、途中退席することは社会的な評価の失墜を意味していた。 「絶対に漏らすわけにはいかない……」 私は黒のタイトスカトの下で両脚を限界まできつく交差させ、内ももをぎゅっと擦り合わせた。 全身から冷たい汗がにじみ出て背中に鳥肌が立つ。括約筋を極限まで締めながら、面接官の質問に答える準備をしていた。

尿意の第3波が襲ってきたとき、私は思わず背中を丸め、膝を内側に折り曲げて体を硬直させた。 膀胱がはち切れそうなほど膨らみ、少しでも重心を動かせば決壊してしまいそうな極限状態のスリルに、脳の芯が痺れる。

面接が終了し、退室の指示が出た瞬間、私は椅子から立ち上がりつつ、両手で前を必死に押さえながら、おぼつかない足取りでロビーのトイレへと駆け込んだ。 便座に座り、一気に温かいものが解放された瞬間の、あのとろけるような快感。

今でも集団面接の張り詰めた空気を感じるたび、あの時の冷や汗と、限界の尿意に震えていた股の奥の痛みを思い出す。

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掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。

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