英語の単語テト中の静寂
梅雨入り前のむしむしとする5月の午後2時、高校の英語教室でのことだ。私は中間考査の成績を左右する重要な英単語テトに臨んでいた。 最初の異変は、テスト開始の合図があった直後に訪れた、下腹部をきゅっと締め付ける尿意だった。
「テスト時間はあと30分。終わったらすぐにトイブに行こう」 しかし、それが誤算だった。 エアコンの冷風が直撃する席で、解答用紙を埋める焦りから心臓が激しく波打ち、膀胱の容量を圧迫していった。 小康状態だった尿意は、わずか10分で誤魔化しの利かない第2波となって下腹部を締め付けた。
試験中の無断退出は不正行為とみなされるため、私は恥ずかしさから助けを呼ぶことができなかった。 「絶対に漏らせない……」 私は制服のスカトの下で両脚をきつく交差させ、内ももをぎゅっと擦り合わせた。 額には冷たい汗が浮き、括約筋を極限まで締めながら、黒板の時計の針を見つめ続けた。
尿意の第3波が襲ってきたとき、私は思わずシャープペンを握りしめたまま、上体を低くして身悶えた。 膨らみすぎた膀胱が破裂寸前になり、少しでも腰を動かせば決壊してしまいそうな極限状態のスリルに、脳の芯が痺れた。 恥ずかしさと絶望で涙がにじむ中、祈り続けた。
テスト終了の号令とともに、私は解答用紙を裏返し、両手で前を押さえながら内股のまま廊下へ飛び出し、トイレへと駆け込んだ。 個室の便座に座り、一気に温かいものが解放された瞬間の、あのとろけるような快感。
今でもテスト期間中のあの張り詰めた教室の匂いを嗅ぐたび、あの時の冷や汗と、限界の我慢を思い出して胸が熱くなる。
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※ 掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。
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