新幹線での移動中
春の出張の帰り、私は東京に向かう新幹線の座席にいた。車内はほぼ満席で、多くのビジネスマンが静かに座っていた。 最初の異変は、京都駅を出発してすぐに訪れた。下腹部の奥で、ギューッと臓器を雑巾のように絞り上げられるような、突然の強烈な便意が襲ってきたのだ。 おそらく、出張先での緊張と、冷たいお弁当が原因だろう。 「次の停車駅まであと二十分……」 新幹線の静かな走行音とともに、私の冷や汗もじわりとにじみ出た。
新幹線のトイレは各車両の間にあるが、混雑しており、使用中のランプが点灯したままだった。 私は座席の中で、お尻の筋肉を限界まで締め付けた。 冷たい冷や汗が背中をタラリと流れ、全身が鳥肌で覆われる。 「もしここで漏らしてしまったら、この静かな車内で……」 そんな最悪の破滅のシナリオが脳内を駆け巡り、パニックになりそうだった。
便意の波は容赦なく第二波、第三波と押し寄せてくる。 私はシートの上で、お尻の割れ目をシートの角に押し当てるようにして、必死に身を捩った。 両手でしっかりと膝を握りしめ、手汗でズボンが湿っていく。 顔は青ざめ、メイクの下で顔の筋肉が引き攣るのが分かった。 お腹の中で泥水が渦巻くような感覚と、括約筋を極限まで締め続ける肉体的な限界。
「お願いだから、早くトイレが空いて」と心の中で叫び、息を止めて激痛に耐えた。 膝が笑い、座っていることすら限界に近づいていた。 ようやくトイレのランプが消えた瞬間、私は座席から立ち上がり、不自然な内股の姿勢で通路へ滑り出た。
個室に滑り込み、重い扉の鍵を閉めて便座に座り込んだ瞬間、すべてが解き放たれた。 あの激しい恥ずかしさと、背徳的とも言える凄まじい解放感は、今でも新幹線に乗るたびに下腹部の奥をキュンと疼かせる。
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※ 掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。
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