深夜の高速バスの待合室
冬の深夜一時、私は東京から出発する長距離夜行バスの待合室にいた。室内は暖房が効いていたが、多くの乗客が静かにバスの到着を待っていた。 最初の異変は、待合室に入ってすぐに訪れた。下腹部の奥で、ツンとした鋭い尿意が走りぬけたのだ。 「バスが到着すれば車内にトイレがある」と軽く考えていたが、バスは悪天候のため遅れており、一向に到着する気配がない。
冷えた体を温めるために直前まで飲んでいた、温かいココアが完全に仇となっていた。 「やばい、これ本当に漏れるかもしれない……」 波のように押し寄せる尿意が、明確な下腹部の鈍痛へと変わっていく。私は慌ててコートのボタンを外し、少しでも下腹部への圧迫を減らそうとした。 しかし、周囲の乗客たちの楽しげな会話や、待合室という逃げ場のない檻が、私を肉体的にも精神的にもさらに追い詰めていった。
足を交互にもじもじと動かして重心を変える。 手すりを握る手は白くなるほど力が入り、手汗でじっとりと湿っていた。 限界が近づくにつれ、もうスカートの中で汚してもいいのではないかという恐しい考えが頭をよぎり始めた。 膝がガクガクと笑い、内ももを押し付けても尿意を抑えきれない。 膀胱がパンパンに膨れ上がり、少しでも気を抜けば温かいものが太ももを伝ってしまいそうだった。 恥ずかしさと恐怖で頭の中がカアッと熱くなり、心拍数が異常に上がっていくのが自分でも分かった。
ようやくバスが到着し、アナウンスが流れた瞬間、すべてが限界に達した。 私は待合室の化粧室へ競歩のような歩幅で急いだ。 個室に入り、便座に座った瞬間のあの全身の力が抜けるような解放感。 今でも深夜のバス待合室を見るたび、あの日の我慢と、ギリギリの恐怖を思い出して股の奥がキュンとする。
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※ 掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。
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