排泄物語

混雑した展示会の受付行列

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春の穏やかな午前十時、私はある展示会の受付行列にいた。会場は大勢のビジネスマンや一般客で混雑しており、受付まであと三十分以上並ばなければならない状況だった。 最初の異変は、列に並び始めてすぐに訪れた。下腹部にツンとした鋭い尿意が走りぬけたのだ。 「次の受付が終わればすぐトイレに行ける」と軽く考えていたが、列は一向に進まない。

冷え込みと朝のコーヒーが災いしたのだろう、尿意は急激にその強さを増していった。 「やばい、これ本当に漏れるかもしれない……」 波のように押し寄せる尿意が、明確な下腹部の鈍痛へと変わっていく。私は慌ててコートのボタンを外し、少しでも下腹部への圧迫を減らそうとした。 しかし、周囲のビジネスマンたちの冷ややかな視線や、展示会の受付という逃げ場のない檻が、私を肉体的にも精神的にもさらに追い詰めていった。

足を交互にもじもじと動かして重心を変える。 手すりを握る手は白くなるほど力が入り、手汗でじっとりと湿っていた。 限界が近づくにつれ、もうスカートの中で汚してもいいのではないかという恐しい考えが頭をよぎり始めた。 膝がガクガクと笑い、内ももを押し付けても尿意を抑えきれない。 膀胱がパンパンに膨れ上がり、少しでも気を抜けば温かいものが太ももを伝ってしまいそうだった。 恥ずかしさと恐怖で頭の中がカアッと熱くなり、心拍数が異常に上がっていくのが自分でも分かった。

ようやく受付が終わり、会場内に入った瞬間、すべてが限界に達した。 私はロビーの奥にある化粧室へ競歩のような歩幅で急いだ。 個室に入り、便座に座った瞬間のあの全身の力が抜けるような解放感。 今でも混雑した受付の列を見るたび、あの日の我慢と、ギリギリの恐怖を思い出して股の奥がキュンとする。

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