体育館の冷気と終わらない授業
凍てつくような1月の火曜日の午前11時すぎ、高校の古い体育館でのことだ。外は朝から雪が降っており、体育館の中は窓から吹き込む木枯らしのせいでまるで冷凍庫のような極寒の環境だった。私は3時間目の体育の授葉であるバドミントンのダブルス試合に参加していたが、体育館の底冷えが完全に災いして、試合が始まってすぐに下腹部の奥深くでギューッと差し込むような激しい腹痛が始まった。朝、寒さ対策にと水筒に入れて持ってきた冷たい麦茶を一気に飲み干したのが原因に違いない。
お腹を突き刺すような痛みは急激に増大し、明らかに下痢特有の暴れ回る便意の波だった。私はその日、学校指定の薄手の半袖体操服に、膝上丈の紺色のハーフパンツ、そして白いスポーツソックスに体育館シューズを履いていた。髪はポニーテールにまとめていたが、冷えと便意の苦痛による冷や汗がにじみ、首筋や額に乱れた髪がべったりと張り付いて冷たかった。ラケットを握る右手は緊張と冷えで白くなり、指先がカタカタと不自然に震え、手のひらは冷や汗でじっとりと湿っていた。
授業はチーム対抗戦のため途中で抜けることが難しく、特に私のペアである友人が「次の試合も勝とうね!」と楽しそうにしている姿が、私をその場に縛り付ける檻となっていた。もし今ここで「お腹が痛いからトイレに行きたい」と申し出れば、チームの不戦敗が決まり、周囲の同級生からも冷ややかな目で見られてしまう。その社会的なプレッシャーが、私のお腹の限介をさらに激しく刺激し、冷たい汗が背中をツッと伝い落ちて鳥肌が全身に広がっていった。
便意の波は容赦なく押し寄せた。第1波が去った後の短い小康状態も束の間、より強暴な第2波がお腹の底で激しく渦巻き始めた。私はハーフパンツの中で両方の太ももをきつく擦り合わせ、シューズの中で足の指先を限界まで丸め込んだ。膝同士を限界まで密着させ、ラケットを不自然にお腹の前に押し当てて耐えようとした。顔の筋肉は恐怖と激痛で不自然に引き攣り、奥歯を噛み締めすぎて顎の骨が痛くなり、眉間に深いシワが寄っていた。
「っ、ふぅ……」と、熱く苦しい吐息がこぼれる。対戦相手の女子生徒が、私の微かに震える肩の動きや、不自然に膝を小刻みにもじもじと動かす様子に気づいて怪訝そうに視線を向けてきた。見てはいけないものを見られているのではないかという恥ざかしさと、破滅の一歩手前のスリルが混ざり合い、私の心臓は耳の奥でうるさく脈打っていた。お腹の中でゴロゴロと鳴り響く不快な蠕動運動の音を消すためにわざと激しくラケットを振ってみせたが、全身の痙攣するような震えと下腹部を抱え込みたい衝動は隠せなかった。
残り10分、ついに私の試合が全て終了した。私は友人に「ちょっと着替えてくる」と掠れた声で告げると、不自然な内股のすり足のままロッカールームを通り抜けて体育館のトイレへと急いだ。一歩動くごとに、お腹の中の泥水のような塊がお尻の門を突き破ろうとし、お尻を半分浮かせるような奇妙な腰つきで廊下を這うように歩いた。トイレの個室に滑り込み、便座に座って温かい塊が一気に放出された瞬間の、頭の中が真っ白になるほどの強烈な解放感は忘れられない。今でも冬の体育館の冷気を感じるたび、あの時の冷や汗の匂いと、限界のハーフパンツの震えを思い出して股の奥がキュンとすくむ。
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